「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、共通言語ランタイム(CLR)統合におけるプロパティ情報の出力について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は、共通言語ランタイム(CLR)統合のプロパティ情報を出力する「sys.dm_clr_properties」について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2008以降です。
SQL ServerではCLR統合を使用することで、「Microsoft Visual Basic .NET」や「Microsoft Visual C#」などの .NET Framework言語を使用して、ストアドプロシージャやトリガー、ユーザー定義型、ユーザー定義関数、ユーザー定義集計、ストリーミングテーブル値関数を記述できます。
「sys.dm_clr_properties」動的管理ビューを使用することで、.NET Frameworkのバージョンなど、CLR統合に関するプロパティ情報の出力が可能です。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
name | nvarchar(128) | プロパティの名前。下記の3つの値のいずれか directory : .NET Framework がインストールされているディレクトリ version : .Net Framework のバージョン state : CLR統合の状態 |
value | nvarchar(128) | name 列の値に対応するプロパティの値 Name 列が state の場合は下記のいずれか Mscoree is not loaded. Mscoree is loaded. Locked CLR version with mscoree. CLR is initialized. CLR initialization permanently failed. CLR is stopped. |
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