SMBのファイル共有サービスを提供する「Azureファイル共有」が「NFS 3.0」プロトコルを正式にサポートしました。SMBはmacOSやLinuxでもサポートされますが、アプリケーションやパフォーマンスの要件によってはNFSが適している場合があります。Azureファイル共有がSMBとNFSの両方に対応したことで、選択肢が広がります。
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「Azureファイル共有(Azure Fire Share)」は、Azureストレージが提供するサーバレスのファイル共有サービスです。Azureファイル共有は同じリージョン内のAzure仮想マシンからの接続についてはSMB(Server Message Block)2.1以降、インターネット経由および別リージョンの仮想マシンやオンプレミスからの接続についてはSMB 3.0以降によるファイル共有への接続をサポートしています。
Microsoftは2021年6月23日(米国時間)、2020年7月からパブリックプレビューとして提供してきた「NFS(Network File System)3.0」および「NFS 4.1」の一部サポートが一般提供され、Microsoft Azureの全てのリージョンで利用可能になったことを発表しました。ただし、利用可能かどうかは、各リージョンにおけるストレージアカウントの種類やパフォーマンス、冗長性の組み合わせに依存します。
Azureファイル共有はSMB 3.0以降でインターネット経由でのアクセスをサポートしていますが、それはSMB 3.0以降に備わった「SMB暗号化」を必須としており、安全に送受信できるからです。
対して、Azureファイル共有のNFSサポートは、インターネット経由のアクセスは安全ではないためにサポートしていません。NFSでのアクセスは、Azureのプライベートネットワークに対して公開することができます。同一のプライベートネットワークに接続されたAzure仮想マシンからは直接アクセスできます。
オンプレミスからインターネット経由でNFSを使用してAzureファイル共有にアクセスするには、Azureのプライベートネットワークに対する「ポイント対サイト(P2S)VPN」か「サイト間サイト(S2S)VPN」、または「Azure ExpressRoute」経由の安全な接続を通じて行う必要があります。
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