IPAは、「DX実践手引書 ITシステム構築編」を改訂した。「DXで目指す変革規模や現時点の成熟度を指標化する仕組み」「DXとセキュリティの関係」「外部サービスの活用方法」などが紹介されている。
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情報処理推進機構(IPA)は2022年4月4日、「DX実践手引書 ITシステム構築編」を改訂した。IPAのWebサイトでダウンロードできる。
DX実践手引書は、DX(デジタルトランスフォーメーション)が未着手または途上の企業の担当者を技術的側面から支援するためにIPAが発行したもので、今回の改訂では「DXで目指す変革規模や現時点の成熟度を指標化する仕組み」「DXとセキュリティの関係」「外部サービスの活用方法」などが紹介されている。
改訂されたポイントの一つに「DXを継続的に進めるための考え方」がある。
DXで目指す「変革規模」と「組織成熟度」の指標を定義している。変革規模は変革や効果の波及範囲の大きさを示し、「一部の業務変革」から「社会の変革」まで7段階を設定した。例えば、第1段階の「一部の業務変革」が及ぶ範囲は「ある特定部門の業務」で、考え方として「DXの入り口としてRPA(Robotic Process Automation)やWeb会議を導入する」としている。
組織成熟度は、DXを推進する上で必要な経営体制や環境準備、IT人材、技術力といった個別要素の集約に関する達成度を示す。変革規模を高めたり継続して変革し続けたりするために、各組織の成熟度指標を高めるのに有効な施策について説明している。
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