Kubernetes導入の目的は「アプリの柔軟性向上」がトップ VMwareがKubernetesに関する調査結果を発表デプロイされているクラスタ数が急激

VMwareは、Kubernetesの現状に関する調査結果を明らかにした。デプロイされているクラスタ数が急増しており、VMwareは「Kubernetesが主流になりつつある」と分析している。

» 2022年05月12日 08時00分 公開
[@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 VMwareは2022年5月9日、Kubernetesの現状に関する調査結果を同社の公式ブログで明らかにした。

 調査は、従業員数1000人以上の企業でKubernetesに責任を持つ、ソフトウェア開発者とITプロフェッショナルを対象に実施し、776人から有効回答を得た。

Kubernetes導入の目的は「アプリの柔軟性向上」がトップ

 Kubernetesのクラスタ数について聞くと、2020年の調査時に比べて2022年の調査では「51個以上」の割合が14ポイント増加し、29%だった。2023年度の計画について聞くと「クラスタ数が20〜50%増加する」と回答した人の割合は28%、「51〜100%増加する」と回答した人の割合は35%、「2倍以上に増加する」は13%だった。このことからVMwareは「Kubernetesが主流になりつつある」と分析している。

画像 現在運用中のKubernetesクラスタ数(提供:VMware)

 Kubernetes導入の鍵となる要因について聞くと、「アプリケーションの柔軟性向上」と回答した人の割合が最も多く、62%だった(複数回答、以下同)。次いで「クラウドの利用効率向上」は59%、「開発者の効率向上」は54%、「クラウドのコスト削減」は46%、「オペレーターの効率向上」は37%となっており、効率向上が上位を占めた。

 VMwareは企業がKubernetesを採用する理由の一つに「急速に拡大するクラウドの運用においてメリットがあること」だと見ている。同社がそう考える理由は、今回の調査で「複数のパブリッククラウドベンダーを利用している(マルチクラウドを利用している)」という割合が対前年比10ポイント増加(36%から46%に増加)していることだ。従業員数が5000〜1万人の企業に限るとマルチクラウドを利用している割合は57%に及ぶ。

画像 Kubernetesのデプロイ先(提供:VMware)

一方で、セキュリティに懸念も

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

AI for エンジニアリング
「サプライチェーン攻撃」対策
1P情シスのための脆弱性管理/対策の現実解
OSSのサプライチェーン管理、取るべきアクションとは
Microsoft & Windows最前線2024
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。