VMwareは、Kubernetesの現状に関する調査結果を明らかにした。デプロイされているクラスタ数が急増しており、VMwareは「Kubernetesが主流になりつつある」と分析している。
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VMwareは2022年5月9日、Kubernetesの現状に関する調査結果を同社の公式ブログで明らかにした。
調査は、従業員数1000人以上の企業でKubernetesに責任を持つ、ソフトウェア開発者とITプロフェッショナルを対象に実施し、776人から有効回答を得た。
Kubernetesのクラスタ数について聞くと、2020年の調査時に比べて2022年の調査では「51個以上」の割合が14ポイント増加し、29%だった。2023年度の計画について聞くと「クラスタ数が20〜50%増加する」と回答した人の割合は28%、「51〜100%増加する」と回答した人の割合は35%、「2倍以上に増加する」は13%だった。このことからVMwareは「Kubernetesが主流になりつつある」と分析している。
Kubernetes導入の鍵となる要因について聞くと、「アプリケーションの柔軟性向上」と回答した人の割合が最も多く、62%だった(複数回答、以下同)。次いで「クラウドの利用効率向上」は59%、「開発者の効率向上」は54%、「クラウドのコスト削減」は46%、「オペレーターの効率向上」は37%となっており、効率向上が上位を占めた。
VMwareは企業がKubernetesを採用する理由の一つに「急速に拡大するクラウドの運用においてメリットがあること」だと見ている。同社がそう考える理由は、今回の調査で「複数のパブリッククラウドベンダーを利用している(マルチクラウドを利用している)」という割合が対前年比10ポイント増加(36%から46%に増加)していることだ。従業員数が5000〜1万人の企業に限るとマルチクラウドを利用している割合は57%に及ぶ。
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