Windows 10(Enterprise LTSCを除く)におけるデスクトップアプリとしての「Internet Explorer(IE)」のサポートが2022年6月15日に終了します。企業のIT利用環境、運用環境に与える影響について、調査と対策はお済みでしょうか。今回は、IEサポート終了の影響の一例として、WSUSの管理環境を取り上げます。
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毎月第2火曜日(米国時間)にリリースされる重要な更新プログラム(Windows Updateで自動配布される更新プログラム)は、通常の同期処理によって「Windows Server Update Services(WSUS)」に取り込まれます。
しかし、オプションで提供される更新プログラム(累積更新プログラムのプレビューなど)については「Microsoft Updateカタログ」でのダウンロード提供のみとなります。また、定例外で緊急リリースされる更新プログラム(既にリリース済みの更新プログラムの問題修正などのため)についても、Microsoft Updateカタログでのダウンロード提供のみとなります。
Microsoft Updateカタログでダウンロード提供される更新プログラムをクライアントにWSUSを通じて配布したい場合は、WSUS管理者が手動でWSUSにインポートすることができます。インポート操作は、WSUSの「Update Services」コンソール(wsus.msc)の「更新プログラム」ノードから「更新のインポート」を実行します。「更新のインポート」は既定のブラウザを起動して、Microsoft Updateカタログサイトを特別なURLを指定して開きます。
「更新のインポート」は、ActiveXコントロールとして実装されており、初めて「Internet Explorer(IE)」でMicrosoft Updateカタログサイトを開いたときにインストールが求められます(画面1)。
既定のブラウザが「Microsoft Edge」となった「Windows Server 2022」と、Microsoft Edgeをインストールした「Windows Server 2019」以前で既定のブラウザをIEからMicrosoft Edgeに変更している場合は、Microsoft EdgeによってMicrosoft Updateカタログサイトが開かれるため、WSUSへの直接インポート機能が利用できません(画面2)。
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