データガバナンスを画一的なものでなく適応型にすることで、デジタルビジネスのニーズに対して柔軟に対応できるようになる。前編と後編の2回に分けてお届けする。
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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。
従来のデータガバナンスモデルでは、デジタル企業が必要とする柔軟性を実現できない。新しいモデルでは、ビジネス状況に合わせてガバナンススタイルを調整できる。
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)や政治・経済紛争など、前例のない混乱が生じると企業の脆弱(ぜいじゃく)さが露呈し、堅牢(けんろう)性や回復力は企業にとって不可欠ではあるものの、それらだけでは十分ではないことが浮き彫りになる。
「今日の世界のさまざまなレベルの不確実性に対応するには、スピードとアジリティ(俊敏性)が必要になる。だが、従来のデータガバナンスアプローチは時代遅れになっている」と、Gartnerのアナリストでバイスプレジデントのサウル・ジューダ(Saul Judah)氏は語る。
「典型的な、指揮統制に基づく一律のITガバナンス機能では、デジタルビジネスのニーズに対応するためのスコープ設定やアジリティの確保ができない」(ジューダ氏)
データとアナリティクスのガバナンスは、企業がデータやアナリティクス、情報資産の評価、作成、利用、管理をしようとする際に、適切な行動を確保するための決定権と説明責任を規定する。データガバナンスは、全体的なビジネス戦略と結び付け、企業のステークホルダーが重要と考えるデータおよびアナリティクス(D&A)資産への適用を徹底することが重要だ。
(後編に続く)
出典:Choose Adaptive Data Governance Over One-Size-Fits-All for Greater Flexibility(Smarter With Gartner)
Director, Public Relations
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