画一的なデータガバナンスをやめ、ビジネスニーズへの柔軟な対応を図れ(前編)Gartner Insights Pickup(261)

データガバナンスを画一的なものでなく適応型にすることで、デジタルビジネスのニーズに対して柔軟に対応できるようになる。前編と後編の2回に分けてお届けする。

» 2022年06月17日 05時00分 公開
[Laurence Goasduff, Gartner]

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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。

 従来のデータガバナンスモデルでは、デジタル企業が必要とする柔軟性を実現できない。新しいモデルでは、ビジネス状況に合わせてガバナンススタイルを調整できる。

要約

  • 指揮統制に基づく従来のITガバナンスは時代遅れになっている。デジタルビジネスのニーズを満たせないからだ
  • 適応型データガバナンスにより、企業はビジネスシナリオに応じてさまざまなガバナンスアプローチを柔軟に適用できる
  • 適応型データガバナンスには4つの主要なスタイルがあり、ビジネスリーダーやITリーダーは、状況に合わせて適切なスタイルを選択できる

 新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)や政治・経済紛争など、前例のない混乱が生じると企業の脆弱(ぜいじゃく)さが露呈し、堅牢(けんろう)性や回復力は企業にとって不可欠ではあるものの、それらだけでは十分ではないことが浮き彫りになる。

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