IIJは、「情シス人材に関するアンケート」の結果を発表した。情報システム部門の人材不足が浮き彫りになり、人材確保のためにリスキリングなどの新たな取り組みが広まりつつあることが分かった。
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インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は2022年8月1日、「情シス人材に関するアンケート」の結果を発表した。情報システム部門の人材不足が浮き彫りになり、人材確保のためにリスキリングなどの新たな取り組みが広まりつつあることが分かった。
現在の情報システム部門の人員や人材に関する課題を見ると、人員や人材が不足している現状が見て取れた。具体的には、「豊富な経験を持った人材が足りない」と回答した人の割合が58.4%(複数回答)、「若手の人材が足りない」が42.1%、「人員が足りない」が37.9%だった。
企業は、情報システム部門の人員/人材不足に手をこまねいているわけではない。中途採用を「実施している」と回答した割合は45.3%。特に、従業員数5001人以上の企業では、中途採用を実施している企業が8割近くを占めた。ただ、中途採用を実施しても、人材を十分に確保できていないようだ。「応募者数が十分ではない」「応募がなかった」と回答した人が多かった。
そうした状況下で、人員/人材の獲得に当たって改善したい点を見ると、「自社の給与、待遇条件」と回答した人の割合が49.1%(複数回答)で最も高かった。次いで、「業務内容」が32.3%、「勤務体系(リモートワーク、残業時間、休日の日数など)」が31.2%、「情報システム部門のイメージ」が26.7%、「特にない」が12.9%だった。
ただし、待遇や条件の改善には至っていない企業が多いようだ。人員/人材の獲得の施策について聞くと、「何もしていない」と回答した人の割合が最も高く、44.2%だった。次いで、「社内他部署からの異動推進」が28.4%(複数回答)、「エージェント会社などを利用した社外採用活動」が21.7%、「グループ企業内の異動促進」が17.0%だった。
なお、今回の調査は国内企業の情報システム部門を対象に実施し、808件の有効回答を得た。
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