Microsoftは2022年6月15日、Windows 10におけるデスクトップアプリケーションとしての「Internet Explorer(IE)」のサポートを終了しました。このサポート終了は、Microsoft Edgeの「IEモード」の利用や、LTSC(長期サービスチャネル)リリースであるWindows 10やWindows Serverは対象外であり、引き続き利用可能です。FAQを見ると、LTSCではないWindows Server SAC(半期チャネル)も対象外となっていますが……。
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「Internet Explorer(IE)」のサポート終了に関する以下のMicrosoftのFAQページでは、「Windows Server LTSC(長期サービスチャネル)」だけでなく、「Windows Server SAC(半期チャネル)」もサポート終了の対象外にリストアップされています(画面1)。
なぜ、LTSCリリースではないのにWindows Server SACが対象外になったのか少し考えてみました。このFAQページが初めて公開されたのは「2021年5月19日」(オリジナルの英語ページの方)のことです。当時のWindows Server SACの最新バージョンは「20H2」であり、そのサポート終了日は「2022年5月11日」でした(サポート期間はリリースから18カ月)。
FAQページの「IEモード」のサポート終了日はOSのライフサイクルと同じで、FAQページではWindows Server SAC バージョン20H2のIEモードのサポート終了日が「2022年5月11日」となっています。その後、Windows Server SACの新しいバージョンがリリースされることはなく、2021年7月末にWindows Server SACの廃止が発表されました。そして、Windows Server SAC バージョン20H2のメインストリームサポートの終了日は廃止発表から1年先の「2022年8月9日」に、もともとの期限から3カ月延長されました(画面2)。
Windows Server SACがLTSCリリースではないのに(デスクトップアプリケーションとしての)IEサポート終了の対象外になったのは、IEサポートの2022年6月15日には既にOSのサポートが終了しているはずだからでしょう。
MicrosoftのIEサポート終了に関わる担当者にとって、Windows Server SAC バージョン21H1が出ないことと、バージョン20H2が最後になることは決まっていたのでしょう。Windows Server SAC バージョン20H2のサポート終了日の3カ月延長により、ややこしいことになってしまったというわけです。
でも安心してください。数日後にはその「2022年8月9日」がやってきます(日本では8月10日の品質更新プログラムが最後)。つまり。もうどうでもよいことです。
Windows Server SACは「Server Core」ベースのOSであり、Windowsでありながら、デスクトップ環境や多くのGUIツールを備えていません。もちろん、IEもインストールされません。そもそも、IEのサポート終了なんて関係ないと思うかもしれません。
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