Microsoftは2022年7月、Windows 10で導入された高度な情報保護機能「Windows情報保護(WIP)」を非推奨リストに追加しました。今後は保護ニーズに合わせて、有料サブスクリプションである「Microsoft Purview情報保護」や「Microsoft Purviewデータ損失防止」の使用が勧められています。
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「Windows情報保護(Windows Information Protection:WIP)」は「Windows 10 Anniversary Update(バージョン1607、RS1)」で正式機能として提供された、Windowsデバイス上の情報保護テクノロジーです。
正式提供される以前は「エンタープライズデータ保護(Enterprise Data Protection、EDP)」と呼ばれていました。この機能は、NTFSの「暗号化ファイルシステム(EFS)」を使用してデータを暗号化して保護します。また、「Azure Information Protection(AIP)」と組み合わせて、デバイスから離れるデータ(例えば、Outlook電子メールメッセージ)にAIPの暗号化保護を適用して保護を継続することもできます。
Microsoftは2022年7月22日、以下のドキュメントで公開されているWindowsクライアントの非推奨機能リストに、Windows情報保護を追加しました。また、「Announcing the sunset of Windows Information Protection(WIP)」(WIPのライフサイクル終了に向けた案内)というブログを公開し、そのいきさつや代替ソリューションについて説明しています。
Windows情報保護は「Windows 10」および「Windows 11」の機能であり、Windowsデバイス上でしか利用できません。異種プラットフォーム間で利用できるデータ保護ソリューションや、さまざまなクラウドアプリ/サービスで提供されているデータ保護機能をマルチプラットフォームのエンドポイントに拡張したいという顧客からのニーズがあり、そのようなニーズはWindows情報保護ではカバーできません。
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