サイバートラストは、「MIRACLE LINUX 9」の提供を開始した。「Red Hat Enterprise Linux 9」との互換性を備えたLinuxディストリビューションで、2032年11月までパッケージアップデートやセキュリティパッチを提供する。
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サイバートラストは2022年11月1日、「MIRACLE LINUX 9」の提供を開始すると発表した。
これは「Red Hat Enterprise Linux 9」(以下、RHEL 9)と互換性があるLinuxディストリビューションで、無償で利用できる。同社は「エンタープライズ領域でLinuxを使用する全てのユーザーに、安定して長期利用できるセキュアなLinux環境を提供する」としている。
MIRACLE LINUX 9は、RHEL 9と同じ「Linux 5.14」カーネルを使っている。「OpenSSL」などの主要なパッケージのバーションアップに加え、「SELinux」(Security-Enhanced Linux)の性能改善やセキュアブート対応など「エンタープライズシステムで重視されるセキュリティ関連の機能を強化した」としている。
MIRACLE LINUX 9のサポート期間は10年間で、2032年11月までアップデートやセキュリティパッチを提供する。サイバートラストの有償サポートサービス「MIRACLE Standardサポート」に加入することで、サポート期間を2034年11月まで延長でき、脆弱(ぜいじゃく)性情報のメール通知や問い合わせ窓口といったサポートサービスを日本語で利用できる。
また、同社は「CentOS Linux」のバージョン6、7、8を利用しているシステムを対象にした「CentOS 移行支援サービス」も提供している。サイバートラストは「システムに合わせた移行計画の提案から移行完了後まで、包括的な技術支援を提供する」としている。
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