ヘイズは、「2023年に需要が高まるIT職種トップ10」を発表した。それによるとITに関するハードスキルに加えて、プロジェクトを統括し、知見を提供できる人材などの需要が高いという。
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ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(以下、ヘイズ)は2023年1月18日、「2023年に需要が高まるIT職種トップ10」を発表した。これは同社が最新の採用動向やクライアント企業の採用職種を分析してランキング化したもの。それによるとプロジェクトを統括し、知見を提供できる人材などの需要が高かった。
ヘイズによると、ここ3年くらいの間にデジタルインフラの重要性が大きく高まっており、世界中でIT人材の需要が供給を上回り続け、IT関係の求人が急増しているという。
Haysのジェームズ・ミリガン氏(グローバル・ヘッド・オブ・テクノロジー)は、2023年に高い需要が見込まれるIT職種について、「企業は、関係者と連携しながらプロジェクトを管理できる人材を必要としている。今回のトップ10の中にはハードスキルを必要とする職種は言うまでもなく、ソフトスキルや戦略の全体像の把握を求められるものも含まれている」と述べている。
2023年に需要が高まるIT職種トップ10の日本版は、以下の通り。
第1位は、脅威を検知し、社内外のデータ損失を防ぐ新しいセキュリティツールの導入や運用などを担当するサイバーセキュリティマネジャーだった。ヘイズは「世界中でサイバー脅威が増加しており、あらゆる企業にとって重要な職種だ」としている。
同ランキングはグローバル版もある。グローバル版のランキングは以下の通り。
日本版のランキングで10位のビジネスアナリストはグローバル版では第1位となっており、日本とグローバルでは需要な異なることが分かる。
ミリガン氏は、「技術的な知識を持つ人材には需要がある。開発者やエンジニアは、社内外で使用する製品の設計や構築を担う。DevOpsエンジニアも、カバーできる範囲が広いことから高い需要がある。企業はデータを抽出し、ビジネスに知見を提供できる人材も必要としている。多くの人材は成長や変革の環境で働くことになるため、今後求められるスキルとしては、適応力とアジリティ(俊敏性)が重要だ」と述べている。
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