Androidアプリ開発用公式IDEの最新版「Android Studio Flamingo」(2022.2.1)が安定版に到達した。
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Googleは2023年4月13日(米国時間)、Androidアプリ開発用公式IDE(統合開発環境)の最新版「Android Studio Flamingo」(2022.2.1)の安定版を公開したと発表した。
Android Studio Flamingoでは、UI開発を効率化する「Live Edit」機能が実験的にサポートされた他、アプリの検査を支援する新機能や、「IntelliJ」のアップデートなどが含まれている。
新しいプロジェクトでは、AndroidのネイティブUIツールキット「Jetpack Compose」が推奨されるようになったため、テンプレートは既定でJetpack Composeと「マテリアル3」を使用する。
Composeを使って、接続したデバイスやエミュレータにコード変更を直接プッシュすることで、アプリを繰り返しビルドできる。ファイル保存時または自動的に変更をプッシュし、それに伴うUIの更新をリアルタイムで確認することが可能だ。これはまだ実験的機能であり、既知の制限事項もあるが、エディタ設定で有効にできる。今後、継続的に改善が行われる。
壁紙を切り替え、選択した壁紙に対するテーマ別アプリアイコンの反応を確認できる。
アプリでダイナミックカラーを有効にし、@Previewで壁紙を切り替え、異なる壁紙に対するUIの反応を確認できる。
「Build Analyzer」は、マニフェスト、Androidリソース、Kotlin、Dex化などのカテゴリーでタスクをグループ化するようになった。どのカテゴリーがビルド時間に最も影響を与えるかを簡単に把握できる。
ワンクリックで自動的に、プロファイル可能なアプリを構成してビルドし、プロファイラをアタッチしてプロファイリングを実行することが可能になった。
lintサポートにより、SDK拡張機能の問題をスキャンして修正できるようになった。Android Studio Flamingoは、SDK拡張機能を使用して起動されたAPIに対して、正しいバージョンチェックが自動的に行われるようにする。
Android Studio Flamingoは、Android Gradleプラグインの新しいメジャーバージョンとともにリリースされた。
「App Quality Insights」ツールウィンドウでは、リアルタイムクラッシュレポートツール「Firebase Crashlytics」で報告された問題を発見、調査、再現できる。App Quality Insightsの最新のアップデートでは、ノートペインで問題をクローズしたり、有用な注釈を追加したりできるようになった。
「Network Inspector」は、既定で全てのトラフィックデータをタイムライン全体で表示するようになった。さまざまなレスポンスに遭遇したときのアプリの挙動テストに役立つルールを作成、管理する。
「Layout Inspector」がフォアグラウンドプロセスに自動接続するようになり、クリックしてアプリに接続する必要がなくなった。
Android Studio Flamingo(2022.2.1)には、IntelliJ 2022.2プラットフォームリリースが含まれている。IntelliJ 2022.2における強化点としては、IDEのパフォーマンス改善や、Metal APIによるmacOSでのレンダリングパフォーマンス向上などがある。Kotlin使用時のIDEのパフォーマンスも改善されている。
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