Docker、「Docker Desktop 4.19」をリリース macOS上のネットワークパフォーマンスが5倍高速にCLIコマンドでPythonとNode.jsが使用可能に

Dockerは「Docker Desktop」バージョン4.19のリリースを発表した。

» 2023年05月30日 08時00分 公開
[@IT]

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 Dockerは2023年5月2日(米国時間)、「Docker Desktop」バージョン4.19のリリースを発表した。

macOS上のネットワークパフォーマンスが5倍高速に

 vpnkitをgVisorプロジェクトのTCP/IPスタックに置き換えることで、macOS上でのコンテナからホストへのネットワークパフォーマンスが5倍高速になった。

 元に戻したい場合は、Docker Desktopの「settings.json」構成ファイルに「"networkType":"vpnkit"」を設定することで、従来のvpnkitネットワークスタックに戻すことができる。

docker initの更新 PythonとNode.jsをサポート

 バージョン4.18でリリースされた、必要なアセットを作成することで任意のプロジェクトにDockerを簡単に追加できるβ版CLIコマンド「docker init」にも更新が入った。バージョン4.19では、「Python」と「Node.js」のサポートが追加される。

 Docker Desktopの最新バージョン(4.19)に更新し、指定したプロジェクトフォルダ内でコマンドラインに「docker init」と入力することで、PythonとNode.jsを使用したDockerの初期設定を試すことができる。

 Docker開発チームは「Java」「Rust」「.NET」といった言語、フレームワークへの対応拡大に取り組んでいるという。

Docker Scout(早期アクセス)

 コンテナイメージスキャン機能「Docker Scout」も強化した。全イメージのDocker Scoutデータを、より簡単にDocker Desktopで直接表示できるようになった。Docker Desktopにローカルに保存されているイメージを使用している場合でも、「Docker Hub」からのリモートイメージを使用している場合でも、Docker Desktopで全てのデータを確認できる。

Docker Compose v2への移行準備機能の追加

 「Docker Compose v1」のサポートが終了し、2023年6月以降はDocker Desktopにバンドルされなくなる。

 Compose v1からの移行準備として、Compose v1コマンドを実行すると、ターミナルに新しい警告が表示される。環境変数を「COMPOSE_V1_EOL_SILENT=1」に設定することで、この警告を非表示にできる。

 「Docker Compose v2」へアップグレードするには、Docker Desktopの設定でCompose v2の使用を有効にすることでアップグレードできる。有効にした場合、Docker Desktopは推奨されるdocker compose構文をサポートする。

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