Dockerは「Docker Desktop」バージョン4.19のリリースを発表した。
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Dockerは2023年5月2日(米国時間)、「Docker Desktop」バージョン4.19のリリースを発表した。
vpnkitをgVisorプロジェクトのTCP/IPスタックに置き換えることで、macOS上でのコンテナからホストへのネットワークパフォーマンスが5倍高速になった。
元に戻したい場合は、Docker Desktopの「settings.json」構成ファイルに「"networkType":"vpnkit"」を設定することで、従来のvpnkitネットワークスタックに戻すことができる。
バージョン4.18でリリースされた、必要なアセットを作成することで任意のプロジェクトにDockerを簡単に追加できるβ版CLIコマンド「docker init」にも更新が入った。バージョン4.19では、「Python」と「Node.js」のサポートが追加される。
Docker Desktopの最新バージョン(4.19)に更新し、指定したプロジェクトフォルダ内でコマンドラインに「docker init」と入力することで、PythonとNode.jsを使用したDockerの初期設定を試すことができる。
Docker開発チームは「Java」「Rust」「.NET」といった言語、フレームワークへの対応拡大に取り組んでいるという。
コンテナイメージスキャン機能「Docker Scout」も強化した。全イメージのDocker Scoutデータを、より簡単にDocker Desktopで直接表示できるようになった。Docker Desktopにローカルに保存されているイメージを使用している場合でも、「Docker Hub」からのリモートイメージを使用している場合でも、Docker Desktopで全てのデータを確認できる。
「Docker Compose v1」のサポートが終了し、2023年6月以降はDocker Desktopにバンドルされなくなる。
Compose v1からの移行準備として、Compose v1コマンドを実行すると、ターミナルに新しい警告が表示される。環境変数を「COMPOSE_V1_EOL_SILENT=1」に設定することで、この警告を非表示にできる。
「Docker Compose v2」へアップグレードするには、Docker Desktopの設定でCompose v2の使用を有効にすることでアップグレードできる。有効にした場合、Docker Desktopは推奨されるdocker compose構文をサポートする。
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