Google Cloudが、他のメジャークラウドと直接接続できるネットワークのマネージドサービスを発表した。発表時点では、AWS、Azure、OCI、Alibaba Cloudに対応している。
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Google Cloudは2023年6月1日(米国時間)、他のメジャークラウドとのSLA(Service Level Agreement)付きの物理的な直接接続ができるネットワークのマネージドサービス、「Cross-Cloud Interconnect」を発表した。世界各国で一般提供を開始している。
発表時点で接続できるのはAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure(Azure)、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)、Alibaba Cloud。今後、ユーザーニーズに基づいて接続先をさらに増やしていきたいという。
日本での利用可能状況は、接続先クラウドによって異なる。サポート拠点リストによると、執筆時点では次のようになっている。
AWSについては、東京、大阪で接続できるようになっている。OCIでは東京で接続可能。AzureとAlibaba Cloudについては、日本がサポートリストに含まれていない。
Cross-Cloud Interconnectでは、EquinixやInterxionなどの接続ポイントで他のクラウドと物理的に直接接続する。
新サービスでは10Gbpsあるいは100Gbpsの帯域幅を選択でき、回線速度で通信できる。可用性SLAは、接続を二重化することで99.9%が約束される。さらにこの二重接続を(別リージョンを使って)さらに二重化することで、99.99%とすることができるという。接続先クラウドのネットワークについてはSLAの対象外。
初期設定は、ユーザー組織の担当者がGoogle Cloudと接続先クラウドの管理コンソールを使い、グラフィカルなインタフェースで容易に行える。接続業者と別途契約や設定をする必要がない。完全なマネージドサービスであり、利用開始後も管理はしなくていい。
下記はAzureとシドニーで接続する例。
まず、接続先クラウドとしてAzureを選択し、Azureの接続ロケーション、Google Cloudの接続ロケーション、回線速度などを入力してCross-Cloud Interconnectを注文する。次にAzureのコンソールでExpress Routeを構成し、これを受けてGoogle CloudコンソールでVLANなどを設定する。
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