必要なのは「高いITリテラシー」か「分かりやすいルール」か ガートナーがセキュリティ意識調査の結果を発表従業員のセキュリティリテラシーの向上は喫緊の課題

ガートナージャパンは、従業員のセキュリティ意識の現状に関する調査の結果を発表した。「自社の従業員のセキュリティ意識は低い」と回答した企業の割合は約4割。同社は、従業員のセキュリティリテラシーの向上は喫緊の課題だとしている。

» 2023年08月15日 08時00分 公開
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 ガートナージャパンは2023年8月10日、従業員300人以上の国内企業を対象にした、従業員のセキュリティ意識調査の結果を発表した。それによると、「自社の従業員のセキュリティ意識は低い」と回答した企業の割合は約4割。一方、過半数の企業が「自社のセキュリティルールは分かりにくい」と認識していることが分かった。

画像 国内企業における従業員のセキュリティ意識の現状(提供:ガートナージャパン

「従業員のセキュリティ意識が低い」vs.「ルールが分かりにくい」

 ガートナージャパンの矢野 薫氏(シニアディレクターアナリスト)は、「DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やデジタルワークプレースの拡大など、IT環境の変化が加速度的に進んでいる状況では、既存のルールの変更や新しいセキュリティルールの策定が必要になることが多い。その中で、ルールを実践すべき従業員のセキュリティ意識が低いことは、セキュリティの取り組みを推進する企業にとっては大きな問題だ」と指摘している。

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