ライボは、「2023年 残業に関する実態調査」の結果を発表した。67.2%がコロナ禍よりも残業が「増えた」と回答し、出社頻度が高い人ほど残業時間が増える傾向が見られた。
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ライボは2023年9月11日、同社の調査機関「Job総研」が実施した「2023年 残業に関する実態調査」の結果を発表した。これは同社の匿名相談サービス「JobQ Town」に登録している、20歳代〜50歳代の社会人を対象に実施したもので、796人から有効回答を得た。
どのタイミングで終業したいと考えているかについては、「定時上がりを意識している」と回答した人が72.4%を占めた。内訳は、「かなり定時上がりを意識している」が全体の29.4%、「定時上がりを意識している」が21.9%、「どちらかといえば定時上がりを意識している」が21.1%。年代別に見ると、「定時上がりを意識している」と回答した人の割合は20歳代が最も高く76.6%。次いで40歳代が72.5%、50歳代が69.9%、30歳代が68.3%だった。
ただ、定時上がりを意識しているものの、実際には定時に終業できない人がある程度いるようだ。実際の終業タイミングを見ると、「定時に終業」と回答した人は60.9%。年代別に「定時に終業」と回答した人の割合を見ると、20歳代が67.2%、40歳代が60.0%、30歳代が57.5%、50歳代が50.8%だった。
定時で終業していない人にその理由を聞くと、最も多いのは「残業しなければ終わらない仕事量」(64.3%)だったが、「定時に上がれない雰囲気がある」(21.5%)、「仕事を任せられる人がいない」(18.3%)などの外的要因に関する理由も挙がった。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行した前と比べて、残業時間が「増えた」と回答した人は67.2%。5類移行によって出社頻度が増加したと回答した507人に限ると、「増えた」と回答した人は78.5%で、出社頻度が高い人ほど残業時間が増える傾向が見られた。
個別の意見では、「上司が退勤するまでは退勤できないので、業務が終わっても20分くらい様子を見る」「テレワークでは雑談が無かったが、職場で話す機会が増えたのでその分、多めに仕事をしている」といった声が聞かれた。
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