CNCFがeBPFを採用したオープンソースのクラウドネイティブソリューション「Cilium」の卒業を発表「Ciliumを中心としたシステム構築の始まりに期待」

Cloud Native Computing Foundation(CNCF)は、Ciliumの“卒業”を発表した。CiliumはeBPFを採用したオープンソースのクラウドネイティブソリューションで、ワークロード間のネットワークの接続を提供、保護、監視するものだ。

» 2023年10月31日 08時00分 公開
[@IT]

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 Linux Foundation傘下でクラウドネイティブ関連のオープンソースソフトウェア(OSS)を管理する団体であるCloud Native Computing Foundation(CNCF)は2023年10月11日(米国時間)、「Cilium」の“卒業”を発表した。CiliumはeBPFを採用したオープンソースのクラウドネイティブソリューションで、ワークロード間のネットワークの接続を提供、保護、監視するものだ。

 Ciliumは、コンテナワークロード間のレイヤー3-4接続を提供するCNI(Container Network Interface)のeBPF(extended BPF)ベースの実装として始まった。その後、ネットワークポリシーや複数のKubernetesクラスタのメッシュ化、kube-proxyの置き換え、ネットワーク暗号化の提供、統合されたイングレスおよびイグレスゲートウェイ、帯域幅管理、BGP、外部ワークロードのKubernetesへの接続などの機能を含むように拡張された。Ciliumプロジェクトはサイドカーレスなサービスメッシュの先駆け的な存在で、そのサブプロジェクトである「Hubble」はレイヤー3-7、メトリクス、サービスマップ、UIのネットワーク観測性を提供している。同じくCiliumのサブプロジェクトを源流とする「Tetragon」は、セキュリティ観測性とランタイムエンフォースメントに焦点を当てている。

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