Microsoftは最近の品質更新プログラムで、Windows 10 バージョン21H2/22H2、およびWindows 11 バージョン22H2に「Windowsバックアップ」アプリを追加しました。このアプリの役割と機能、そして企業環境では利用が制限されることについて説明します。
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Microsoftは、2023年9月のセキュリティ更新プログラム(Bリリース)である「KB5030310(OSビルド22621.2361)」以降の品質更新プログラムで、「Windows 11 バージョン22H2」に新しいシステムコンポーネントとして「Windowsバックアップ」アプリを追加しました。先日リリースされた「Windows 11 バージョン23H2」には、このアプリは最初から搭載されています。
Microsoftは同じ更新プログラムで「制御された機能ロールアウト(Controlled Feature Rollout、CFR)による新機能の段階的なロールアウトを開始しましたが、そのロールアウトとは別にCリリースをインストールするとすぐに利用可能になります。このアプリは、「Windows 11バージョン21H2」向けにも2023年10月のBリリースで追加されています。
また、「Windows 10 バージョン22H2」に対しては、2023年8月のオプションの更新プログラム(更新プログラムのプレビュー、Cリリース)である「KB5029331(OSビルド19045.3393)」以降、Windows 10 バージョン21H2に対しては、2023年9月のBリリース「KB5030211(OSビルド19044.3448)」以降の品質更新プログラムで追加されています。
Windowsバックアップアプリは、スタートメニューに追加されるので、そこから開始できる他、タスクバー上の検索ボックスに「Windows バックアップ」(Windowsの後ろに半角スペースを入れる)と入力して、検索結果から起動することもできます。なお、このアプリはシステムコンポーネントとして追加されたもので、Microsoft Storeから入手してインストールするストアアプリのようにアンインストールする方法は用意されていません。
Windowsバックアップアプリを使用すると、ユーザーは「Microsoft OneDrive」(5GBまで無料)への特定のファイルとフォルダのバックアップ、インストール済みのストアアプリとそのピン留め状態の記憶、設定(アクセシビリティー、言語設定と辞書、個人設定、その他のWindowsの設定)、資格情報(Wi-Fiネットワークとパスワード)を、「Microsoftアカウント」にひも付けてクラウドにバックアップできます(画面1、画面2)。
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