マイクロサービスアーキテクチャの利用時に課題になる複雑さとコストの懸念を緩和する可能性があるのがWebAssemblyの実装だ。本稿では、WebAssemblyの機能と用途、マイクロサービスとの結び付きなどについて解説する。
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マイクロサービスアーキテクチャの利用が広がっている。だが、その複雑さとコストが課題にもなっている。そうした懸念を緩和する可能性があるのがWebAssemblyの実装だ。
ソフトウェア開発とクラウドコンピューティングの世界は絶えず進化している。今日起こったイノベーションも、より高速、軽量、高機能のものにやがて取って代わられていくことになるだろう。
「Docker」は2013年のリリース当時、アプリケーションコードにもインフラにも画期的な一貫性、移植性、モジュール性をもたらした。マイクロサービスアーキテクチャの登場により、高い拡張性と柔軟性を備える独立したサービスのブロックとして、アプリケーションを構築できるようになった。
現在は、「WebAssembly」によって、クライアント側とサーバ側の両方に高いパフォーマンス、モジュール性、移植性がもたらされ、コンテナ化の改善が見込まれるようになっている。
本稿では、WebAssemblyの機能と用途を調べ、マイクロサービスとの結び付きを探る。さらに、マイクロサービスを管理するうえでの問題点の一部(複雑さや運用コストなど)について、WebAssemblyを使って対処する可能性についても考える。
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