Dockerは、2023年における同社のハイライトとして、主な性能向上、ソフトウェアサプライチェーン管理の簡素化、20個の新しいDocker拡張機能、主な新機能を紹介した。
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Dockerは2023年12月20日(米国時間)、「Docker 2023: Milestones, Updates, and What’s Next」(Docker 2023: マイルストーン、アップデート、今後の展望)と題したブログ記事を公開し、同社の2023年のハイライトを紹介した。
Dockerはまず、2023年にリリースした「Docker Desktop 4.16」〜「Docker Desktop 4.26」の各バージョンの主な機能強化点を挙げ、さらに以下のように、2023年におけるDockerのパフォーマンスのマイルストーン、ソフトウェアサプライチェーン管理の簡素化、20個の新しいDocker拡張機能、Dockerの主な新機能を紹介している。
Dockerは、2023年のパフォーマンスのマイルストーンとして以下を挙げている。
Dockerは、2023年10月に一般提供を開始した「Docker Scout」により、開発者のソフトウェアサプライチェーン管理を簡素化した。Docker Scoutポリシーを使用することで、チームはソフトウェア品質の問題を作成時点で特定、優先順位付け、修正できる。これにより、組織の信頼性とセキュリティの基準を満たしながら、実行とイノベーションのスピードを加速することが可能だ。
2023年には、20個の新しいDocker拡張機能が「Docker拡張機能マーケットプレース」に追加された。その一部を以下に示す。
Dockerは2023年に、以下のような発表を行った。
Docker Buildは、大規模なオンデマンドのクラウドベースサーバとチーム全体のビルドキャッシュを自動的に活用し、ビルドを最大39倍高速化する。
Resource Saverを使用すると、Docker Desktopがアイドル時に使用するシステムリソースが最小限に抑えられる。そのため、ノートPCのバッテリー寿命を節約でき、マルチタスク体験が向上する。
Compose 2.22以降で利用可能なウォッチを使用すると、コードを編集、保存するときに、実行中のComposeサービスを自動的に更新およびプレビューできる。
Docker Initは、β機能として導入された新しいコマンドラインインタフェース(CLI)コマンド。Dockerをプロジェクトに追加するプロセスを簡素化する。
Docker+Wasmの新しいテクニカルプレビューでは、Fermyonの「spin」、Deislabsの「slight」、Bytecode Allianceの「wasmtime」の3つの新しいランタイムが提供される。
Docker Desktopの新しい[Builds]ビューにより、ビルドのパフォーマンスと使用状況を詳細に把握できるようになった。実行中のビルドのライブビューを取得し、以前のビルドパフォーマンスを調べ、エラーとキャッシュの問題を深く掘り下げることができる。
OpenPubkeyは、BastionZeroとDockerが共同で開発し、最近オープンソース化され、Linux Foundationに寄贈されたプロジェクト。OpenPubkeyを、Docker Official Images(DOI)の署名ソリューションの一部として使用する意向を発表した。
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