Dockerは「Docker Desktop」バージョン4.23のリリースを発表した。
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Dockerは2023年9月12日(米国時間)、「Docker Desktop」バージョン4.23のリリースを発表した。
Docker InitにASP.NET Coreのサポートが加わった。これにより、ASP.NET Coreプロジェクトを容易にDocker化できるようになった。プロジェクトフォルダで「docker init」コマンドを入力するだけで、Dokerfile、Composeファイル、.dockerignoreファイルが生成される。
新しい構成整合性チェックを使用して、Docker Desktopがスムーズに動作することを確認できるようになった。これにより、複数のローカルアプリケーションやツールを使用し続けることができ、場合によっては構成変更を手間なく行うことができるという。このアップデートでは、構成変更を自動的に検出して警告し、Docker Desktop構成を再確立して、開発を追跡し、中断しないようにする。
Dockerのユーザーアクセス管理がさらに強力になった。SCIM(System for Cross-domain Identity Management)を使用すると、ユーザーの自動プロビジョニングまたはデプロビジョニングが可能になり、グループロールのマッピングもサポートされる。それに応じてチームとアクセスを整理できる。
開発者が必要なときにいつでも重要なリソースにシームレスにアクセスできるように、クイック検索機能が大幅にアップグレードされた。ユーザーは下記のものを簡単に見つけることができるようになった。
ローカルシステム上にあるコンテナまたはComposeアプリを簡単に特定できる。さらに、環境変数に素早くアクセスし、環境変数の開始、停止、削除などの重要なアクションを実行できる。
パブリックDocker Hubイメージ、ローカルのイメージ、またはリモートリポジトリのイメージであっても、クイック検索では関連性の高い結果を素早く表示する。
特定の拡張機能の詳細を確認し、ワンクリックでインストールできる。
ボリューム内を簡単に移動し、関連するコンテナについての洞察が得られる。
Docker の公式ドキュメントからの貴重な支援に、全てDocker Desktop内から直接アクセスできる。
Docker Desktop 4.23では、macOS 12.5 以降でVirtioFSを標準として利用することがデフォルトになり、docker run -vまたはCompose YAMLのバインドマウントを介してコンテナとファイルを共有する際に大幅にパフォーマンスが向上した。VirtioFSは、コンテナがボリュームマウントやネットワーク共有を使用せずにファイルにアクセスできるようにする。そうすることで、ファイル転送のオーバーヘッドを最小限に抑える。
Docker Desktop 4.23では、Macユーザー向けのネットワークパフォーマンスが向上している。
TCPがおよそ1.5倍から2倍高速になった。全てのMacユーザーは4.23にアップデートするだけで、ネットワーク通信を高速化できる。
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