2024年、企業が採用に苦労するIT職種トップ10 2位は“AI/MLスペシャリスト”、1位は?フルスタック開発者/エンジニアが3位にランクイン

CoderPadは「2024 State of Tech Hiring report」で、2024年に採用が難しくなると予想される職種のトップ10を発表した。

» 2024年01月26日 08時00分 公開
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 フランスの技術評価ソフトウェア開発企業CoderPadは、2024年1月8日(フランス時間)、2024年に採用が難しくなると予想される職種を紹介したレポート「2024 State of Tech Hiring report」を公開した。レポートでは、2024年に採用が難しくなると予想される職種トップ10が紹介されている。内容は以下の通り。

第1位:バックエンド開発者/エンジニア

 バックエンド開発者は、Webやソフトウェア開発のバックボーンであり、アプリケーションのサーバサイドの構築と保守において重要な役割を果たす。シームレスなユーザー体験の創造に不可欠な役割を果たすバックエンド開発者の需要は、2024年も引き続き高いだろう。

第2位:AI/MLスペシャリスト

 AI(人工知能)/ML(機械学習)スペシャリストのポジションは、これまでで最も高い順位にランクインした。これにより、長年トップの座にあったフルスタック開発者は3位に転落した。

 AIと機械学習の台頭は、業界の形を変え続けており、複雑なアルゴリズムやデータ分析の専門知識を持つAI/MLスペシャリストの需要は高まっている。雇用担当者の実に21%がAI/MLスペシャリストの採用を検討している(2023年は18%)。

 一方で、開発者の34%が機械学習やディープラーニングについてもっと学びたいと考えている。社内のチームメンバーのスキルアップが採用難の解決策になるかもしれない。

第3位:フルスタック開発者/エンジニア

 フロントエンドとバックエンドの両方に精通するフルスタック開発者は、開発プロセスの合理化を目指す企業にとって、依然として垂ぜんの的だ。その需要は、アプリケーション開発のあらゆるレイヤーをナビゲートできる多才なプロフェッショナルが求められていることを反映している。

第4位:DevOpsスキルのあるエンジニア

 企業がDevOpsスキルを持つエンジニアを求める理由は、より少ないエラーで迅速にコードをデプロイする能力が欲しいからだ。しかし、開発、運用、セキュリティ、テスト、アナリティクスを網羅しなければならないため、有能なDevOpsは見つけるのが難しく、雇用にもコストがかかり簡単ではない。

第5位:アプリケーション開発者

 アプリケーション開発者は、ソフトウェアアプリケーションの制作と改良を担当し、開発チームとエンドユーザーをつなぐ重要な役割を果たしている。アプリケーション開発者に対する組織の需要は、ソフトウェアの機能性とユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させることの重要性の表れといえるだろう。

第6位:フロントエンド開発者/エンジニア

 フロントエンド開発者は、ユーザーインタフェース(UI)とUXを形成し、より速く、よりエキサイティングなWebインタラクションに対する今日のユーザーの期待の高まりに対応している。フロントエンド開発者の需要は、視覚的に魅力的でユーザーフレンドリーなWebサイトに対する継続的なニーズを反映している。

第7位:ソフトウェアアーキテクト

 システムコンポーネントとその相互作用の定義を担当するソフトウェアアーキテクトは、ビジネスニーズと技術的ソリューションのギャップを埋め、組織の目標を効果的な技術戦略に昇華する上で極めて重要だ。

 ソフトウェアアーキテクトは、ソフトウェアシステムの複雑化に伴い需要が高まっており、スケーラブルで保守可能なソリューションを設計するためには、その専門知識が不可欠だ。

第8位:クラウドエンジニア

 クラウドコンピューティングへのシフトにより、仮想および物理プラットフォーム上のサーバ管理、ネットワーキング、アプリケーションデプロイメントを管理するクラウドエンジニアの重要性が高まっている。

第9位:サイバーセキュリティエンジニア

 サイバーセキュリティエンジニアは、セキュリティシステムの設計と実装を担当し、組織のネットワークを保護する上で重要な役割を果たす。脅威の増加、規制や枠組みの変化、そしてこの役割に必要な多様なスキルセットのため、サイバーセキュリティエンジニアの需要は2024年もさらに増すだろう。

第10位:データサイエンティスト

 大規模なデータセットの取り扱いと分析の専門知識を持つデータサイエンティストは、データによる意思決定を通じた知見や自動化を求める組織にとって不可欠な存在だ。

 データサイエンティストに対する需要は、戦略的な目的のために貴重なデータを活用する必要性が認識されつつあることを浮き彫りにしている。そのようなデータは通常、非常に機密性が高いため、会社を危険にさらすことなく貴重なデータを処理できる熟練エンジニアの存在が特に重要になっている。

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