「どうすれば効果的な分析ができるか」をアドバイスする生成AIサービス KPMGジャパンが提供開始監査法人の知見を反映

KPMGジャパンは、生成AIを活用したアドバイザリーサービスの提供を開始すると発表した。企業のデータ分析プロセス構築を支援する。KPMGのデータ分析に関する知見と、あずさ監査法人のデータアナリティクスのノウハウを活用した。

» 2024年03月18日 08時00分 公開
[@IT]

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 KPMGジャパンは2024年3月14日、生成AIを活用したアドバイザリーサービスの提供を開始すると発表した。CFO(最高財務責任者)や経理財務部門のデータ分析業務に向けて、生成AI(人工知能)を活用し、データ収集やデータ分析、報告作成を含む一連の業務プロセスの構築を支援する。

画像 KPMGジャパンのアドバイザリーサービス概要(提供:KPMGジャパン

「分析はできるが、どうすればいいか分からない」に対応

 同社は「単にダッシュボードを作成し、生成AIに読み込ませるだけでは、有用なインサイトを得ることはできない」と指摘。分析できる環境があっても、どのようにデータを分析したらよいのか、データを深掘りするにはどうすればいいのかなどが課題になるとしている。

 アドバイザリーサービスはそうした課題の解決を目的としている。KPMGが保持するデータ分析に関する一連のナレッジや知見と、あずさ監査法人が監査業務を通じて得たデータ分析のノウハウを活用している。

 データ分析の始め方については、生成AIが議論のたたき台となる初期仮説を提示する。探索型のデータ分析をしたいのであれば、あずさ監査法人の知見を基にチューニングした生成AIが分析の選択肢を提示する。また、分析結果の報告資料の作成も、定型的な報告文書や想定質問のドラフトを生成AIが出力するため、効率的にレポートを作成できるという。

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