Salesforce、ゼロショットで多種多様な時系列予測を実現する基盤モデル「Moirai」を発表新たな時系列予測モデルの必要性や、Moiraiが与える影響を解説

Salesforceは、時系列基盤モデル「Moirai」を発表した。複数のドメイン、頻度、変数にまたがる多様な予測タスクにゼロショットで対応できる、汎用性の高い時系列予測が可能だという。

» 2024年04月10日 08時00分 公開
[@IT]

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 Salesforceは2024年3月19日(米国時間)、普遍的予測を実現する時系列基盤モデル(ファウンデーションモデル)の「Moirai」を発表した。

 Moiraiにより、複数のドメイン、頻度、変数にまたがる多様な予測タスクにゼロショットで対応できる、汎用(はんよう)性の高い時系列予測が可能になると、Salesforceは述べている。

 Moiraiは、大きく分けて4つの主要な課題に取り組んでいる。

  • 9つの異なるドメインにまたがる270億の観測データからなる大規模かつ多様な時系列データセット「LOTSA(Large-scale Open Time Series Archive)」の構築
  • さまざまな頻度にわたる時間的パターンを単一のモデルで捉えることを可能にする、複数のパッチサイズ射影層の開発
  • あらゆる変数にわたる予測を単一のモデルで扱うことを可能にする任意変量アテンション(Any-variate Attention)の実装
  • 柔軟な予測分布をモデル化するための混合分布の統合

 Salesforceは、新たな時系列予測モデルの必要性、モデル構築の課題、Moiraiのアプローチ、Moiraiが与える影響を次のように解説した。

新たな普遍的予測モデルの必要性

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