プログラミング言語の人気ランキング「TIOBEインデックス」の2024年4月版が公開された。上位の順位が不動の一方、このところ低下が続くPHPの人気は17位となり、調査開始以降、過去最低を記録した。
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ソフトウェア品質の評価と追跡を手掛けるTIOBE Softwareは、2024年4月版の「TIOBEプログラミングコミュニティーインデックス」(通称「TIOBEインデックス」)を発表した。TIOBEインデックスは、プログラミング言語の人気を示す指標で、同社が毎月1回更新している。
2024年4月のランキングでは「Python」が16.41%のレーティングで、首位の座を不動のものとしている。2〜6位も2023年7月以降順位に変動はなく、「C」(10.21%)、「C++」(9.76%)、「Java」(8.94%)、「C#」(6.77%)、「JavaScript」(2.89%)と続いた。
TIOBEソフトウェアCEOのポール・ジャンセン氏は、今月の注目すべき動きとして、TIOBEインデックスで過去最低の17位を記録した「PHP」を挙げた。
「2001年のTIOBEインデックス開始時には、PHPはインタラクティブなWebサイトを構築するための標準言語になろうとしていた。PHPの人気はその後も上昇を続け、ピーク時の市場シェアは10%を超え、TIOBEインデックスのトップ3にまで上り詰めた」という。
その後、Web開発フレームワークとして「Rails」「Django」「React」などが市場に参入し、これらのフレームワークの基盤となる「Ruby」、Python、JavaScriptなどのプログラミング言語が台頭した。
ジャンセン氏は「現在でもPHPは中小規模のWebサイトやWordPressのようなプラットフォームでは広く使われている。しかし、PHPの人気はピークを過ぎたように見える」と述べている。
公開されたTIOBEインデックスの1〜20位は次の通り。
TIOBE Softwareは21〜50位のランキングも公開している。
51〜100位のプログラミング言語については、順位の差が比較的小さいとして、次のようにアルファベット順に列挙している。
「ABC」「ActionScript」「Apex」「APL」「AutoLISP」「Bash」「bc」「Boo」「Carbon」「CFML」「CHILL」「CIL」「CL(OS/400)」「Clojure」「Cobra」「Curl」「DiBOL」「Eiffel」「Elixir」「Elm」「Groovy」「Hack」「Icon」「Idris」「Inform」「Io」「J」「LabVIEW」「Lingo」「LiveCode」「Maple」「MQL5」「Nim」「OCaml」「OpenEdge ABL」「Oz」「PL/I」「PostScript」「PowerShell」「Pure Data」「Q」「Racket」「Ring」「Smalltalk」「SNOBOL」「Solidity」「SPARK」「SPSS」「Wolfram」「X++」
TIOBEインデックスの評価は、世界中の熟練エンジニアや学習コース、サードパーティーベンダーの数に基づいて算出されている。算出にはGoogle、Amazon、Wikipedia、Bing、その他20以上の人気Webサイトが使われている。
なお、TIOBEインデックスは「どのプログラミング言語が優れているか」「どの言語で書かれたコードの行数が多いか」を示すものではないと、TIOBE Softwareは説明している。
同社はTIOBEインデックスの使い方として、「自分のプログラミングスキルが時流に合っているかどうかチェックする」「新しいソフトウェアシステムを作り始めるに当たって、どのプログラミング言語を採用するかの戦略的判断に役立てる」といった例を挙げている。
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