「これからキャリアをどう築いていくか」に悩める若手エンジニア諸君、さまざまな企業で活躍中の先輩エンジニアたちが自らの経験に照らして授けてくれたアドバイスやヒントを参考にしていこう。
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学生エンジニアのキャリアや就職活動(就活)を支援する「サポーターズ」が、エンジニアを目指す学生のために開催したオンラインカンファレンス「技育祭2024」では、さまざまな企業のエンジニアによる講演が行われた。
本稿は2つの講演から「キャリアの紡ぎ方」に役立つエッセンスをピックアップし、詰め合わせにしてお届けする。若手エンジニア諸君の少し遅いお年玉になれば幸いだ。
kubell(ChatWorkより2024年7月に社名変更)の田中佑樹さんは、若手エンジニアが成長するためのヒントとして「職域や職種の幅を広げる」ことを勧める。
田中さんが入社した当時は30人程度だった同社の従業員数は、現在550人を超えている(2024年9月時点)。組織が急成長する瞬間に立ち会いながらキャリアを形成していった田中さんは、自身のキャリアは「計画的偶発性理論」がピッタリ当てはまったという。
「計画的偶発性理論」とは、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授らが唱えたもので、個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことにより決定される。その偶然を計画的に設計し、キャリアを良いものにしていこうという考え方だ。
計画的偶発性理論では、偶然の出来事を自分のキャリア形成に取り込むためのスキルとして、次の5つが重要だという。
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