論破王論破せず――ひろゆきは今年も、エンジニアを目指す学生たちの質問に、真摯(しんし)に誠実に答えまくった。
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2023年3月18〜19日、学生エンジニアのキャリアや就職活動を支援する「サポーターズ」が、エンジニアを目指す学生のためのオンラインカンファレンス「技育祭2023春」を開催した。
2023年もまた、元「2ちゃんねる」管理人ひろゆき(西村博之)氏が、同イベントのオンライントークライブに登場。「ひろゆきだけど何か質問ある?」と題して、学生から次々と飛んでくるキャリアや就職に関する質問に真剣に回答した。
前編では、ひろゆき氏が考える「勝ち組」な言語、ChatGPTでエンジニアの仕事はどう変わるのか、など技術回りの質問と回答をお届けする。
これまで、ひろゆきさんがモノづくりをするときなど、どのような言語を使っていましたか? また最近注目している、あるいは挑戦している言語はありますか?
最初はBASICから入って、「2ちゃんねる」を作ったときはPerl。それ以降は大体PHP。大学の卒論はJavaでプログラム書いて。その後だと、Pythonを使って「4chan」の掲示板の画像をいじくるプログラムを書いたりとか……。JavaScriptもちょこちょこやってた
「最近注目している言語」について直接的な回答はせず、新しい言語よりはむしろ「“枯れてる”やつが良い」とひろゆき氏は話す。
「異論はあるかもしれないけど、最近Rubyって聞かないじゃないすか。TwitterでもRubyが使われなくなったし(※)」
新しい言語を覚えたとしても、やがて開発に関わる人たちの支持が得られなくなれば、それを使った開発はうまく進まなくなるし、ミドルウェアも開発されなくなってしまうといったことが起こり得る。ひろゆき氏が良いと思っている(もとい、枯れてる)言語の一つが、PHPであるという。
「PHPは、かつては『(処理が)遅せえよ!』といわれてたんすけど。バージョンが上がるごとにめちゃくちゃ速くなってきたので、『PHPでいいじゃん』っていうのがある。エンジニアって、枯れてるやつを1つそれなりにやっているだけでよくて、別に新しい言語を覚えなくても、『結構、何とかなる』っていうのがあったりするんで」
新しい言語に興味を持ってチャレンジする分にはいいが、古い言語に取り組み続けた方が、実はスムーズに開発が進められることが多いのではとひろゆき氏は考えているということだ。
他、ひろゆき氏が「枯れてる」と思う言語は、「Perl」と「JavaScript」。Perlについては、「若干、コミュニティーが元気じゃなくなってきている感あり」という一方、JavaScriptについては「昔から便利だし、今も広がってきているし、勝ち組じゃないですかね」と、「枯れてる」カテゴリーの言語でも勝ち組と負け組があるようだ……。
「Webの処理は、サーバのCGIで処理するより、JavaScriptを使ってユーザーのブラウザで処理した方がCPUコストも安い。今は、サーバ屋も使うようになったし、用途が幅広くなっているので。これから食いぶちを稼げる職業ということなら、“JavaScript使い”がいいんじゃないかなと思いますけど」
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