ひろゆきの予測「SIerは衰退する」 AIが変えるエンジニア採用ひろゆきだけど何か質問ある? 2025年秋(2/2 ページ)

» 2026年01月13日 05時00分 公開
[吉村哲樹@IT]
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それでも大企業に行くべき?

gakusei 学生

ひろゆきさんはよく「新卒カードを使って大企業に行くこと」の重要性を話されていますが、AIがここまで進化している時代に、AIをあまり使いこなせそうにない大企業に行くことにリスクを感じています。

あらためて、AI時代において新卒カードはどう使うべきだとお考えですか?


hiroyuki ひろゆき氏

「大企業に行ったらAIを使いこなせそう」といったように、企業に教えてもらわないと知識が得られないと考えているのであれば、残念ながらあまり成長は期待できないと思います。

大企業であろうと中小企業であろうと、会社から特に何か言われるまでもなく、自ら自発的にAIを勉強してスキルアップする人はいくらでもいます。なので「会社が何を与えてくれるか」という基準で就職先を選ぶというのは、あまりお勧めできません。

確かに、この時代に「絶対にAIを使ってはいけない!」という方針を打ち出しているSIerもどうかとは思いますけどね。


市場価値を高めたいならまずはプロダクトを作ってみること

 AIに関する質問以外にも、将来の就職やキャリア構築に関して、学生の立場ならではの率直な質問が相次いだ。以降でその一部を紹介しよう。

もしもひろゆきさんが就活生だったら

gakusei 学生

もし、ひろゆきさんがいま就活生だったら、どんな業界のどの職種を志望しますか?


hiroyuki ひろゆき氏

業界はともかく、もし行けるのであればとにかく大企業に行きますね。

大企業にいれば大きな案件に関われますが、例えば製造業や建築業ではその中のほんの一部にしか関わることができません。でもITエンジニアリングは、それこそ20代のエンジニアがアプリやサービスを全部1人で開発することだって可能です。そういう意味では、小さな会社より大企業に行った方がいろいろな意味で可能性が広がると思います。

また大企業ならではの意思決定や稟議(りんぎ)、決済、根回し、カルチャーなどは、やはり大企業に入らないと経験できませんから、そういう経験を積めるという意味でも僕は大企業に行った方がいいような気がします。


もしもひろゆきさんがエンジニア志望者だったら

gakusei 学生

ひろゆきさんがいまエンジニアを目指すとしたら、どんな種類のエンジニア職を目指しますか?

例えばフロントエンジニアやクラウドエンジニアなど、具体的な職種を教えてください。


hiroyuki ひろゆき氏

たぶん、全てを1人でこなせるフルスタックエンジニアを目指すと思います。

実際の開発の場面では他の人に仕事を頼むことが多いと思いますが、例えば自分がフロントエンジニアでバックエンドエンジニアに仕事を頼みたいとなったとき、自分にバックエンドの知識がなくては優秀な人材を見抜くこともできません。

なので、フロントからバックエンドまで一通りの知識を早いうちから習得しておくと、後々得することが多いのではないかと思います。


市場価値を高めるためには学歴が必要?

gakusei 学生

自身の市場価値を高めるためには、やはり大学でコンピュータサイエンスを専攻して本格的に学ぶ方がいいのでしょうか?


hiroyuki ひろゆき氏

エンジニアとしての価値を高めたいのであれば、とっととアプリかサービスを作った方がいいでしょう。

もし「このアプリを作りました」「このサービスを作りました」という実績があれば、たとえ求人を出していない会社であっても、会って話を聞いてくれることが多いと思います。なので、もう履歴書代わりだと思って早めにアプリやサービスを作ってみた方がいいと思いますね。

もし何から手を付けていいのか分からなければ、取りあえずiOSアプリのトップ100ランキングを見て、その中から自分で作れそうなものを見つけて模倣してみることをお勧めします。

少なくともランキングに載っているアプリであれば、世の中で一定以上の需要があるということですから、まずはそれを模倣して作ってみるのがいいと思います。


SIer、自社開発、SES ファーストキャリアにお勧めの業態は?

gakusei 学生

新卒または転職でエンジニアとしてキャリアをスタートさせる場合、SIer、自社開発、SES(システムエンジニアリングサービス)のうちどの業態の企業を選ぶべきでしょうか?


hiroyuki ひろゆき氏

会社を選ぶ際には、業態よりも「相談できる相手がいそうかどうか」を重視した方がいいと思います。

分からないことがあって困っているときに、周りに丁寧に教えてくれる人がいる会社に行くことをお勧めします。実際には、何か質問しても「え、そんなことも知らないの?」「そんなこと自分で調べろよ」という反応しか返ってこない雰囲気の会社もありますからね。

そのあたりの社風を見抜くには、採用面接に現場のエンジニアが面接官として出てきたときにいろいろ質問してみて、その際の応対を見て判断するのがいいと思います。




 以上、本セッションで取り上げられた質問と、それに対するひろゆき氏の回答をダイジェストでお届けした。実際にはさらに多くの質問が寄せられていたが、わずか40分間という短い時間の中で、かつ多忙を極める中でも、一つ一つの質問に丁寧に答えていたひろゆき氏の姿が印象的だった。

 普段インフルエンサーとしてメディアに登場する際の同氏は、どちらかというと歯に衣着せぬストレートなもの言いでたびたび物議をかもす“論客”のイメージが強いが、時折独自の視点に立った「ひろゆき節」を交えつつも、現役エンジニアの立場から学生に真剣にアドバイスを贈ったり、AIについて独自の視点から見解を披露したりした今回のセッションは、エンジニアを志す学生だけでなく、現役エンジニアにも大いに示唆を与えてくれたのではないだろうか。

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