キッカケクリエイションは、年収が下がったものの満足しているITエンジニアを対象にした転職の価値観調査の結果を公表した。
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IT人材・エンジニアの転職・キャリア支援サービスを運営するキッカケクリエイションは2026年1月7日、「ITエンジニアの転職における価値観調査」の結果を発表した。本調査は2025年9月12〜17日に、インターネット調査で行われた。過去5年以内の転職で年収が下がったものの満足しているITエンジニア100人を対象にしている。
調査結果によると、対象者はさまざまな理由で年収を下げる決断をしており、転職後の満足度が大きく左右される要因が明らかになった。
年収が下がることを承知で転職を決めた理由について質問したところ、「成長企業で経験を積めるから」が41.0%で最多になった。次いで「やりがいのある仕事ができるから」が24.0%、「残業が少なくなるから」が19.0%、「テレワークができるから」が18.0%と続いた。具体的な理由として「会社の将来性に不安を感じたので、先手を打って転職」といった声や、「人間関係を新しくしたかった」などの回答も挙げられた。
年収が下がったにもかかわらず転職に満足している理由については、「理想的な働き方ができているから」と「職場環境が大幅に改善したから」がいずれも37.0%で同率トップになった。「やりがいのある仕事ができているから」は25.0%、「期待以上に技術力が向上したから」は23.0%だった。
満足度の高い転職ができた要因として重要だったものについて聞いたところ、「家族の理解があったから」が29.0%で最も多く、「長期的視点で判断したから」が27.0%、「企業研究をしっかりしたから」が23.0%という結果になった。これに「面接で本音で話せたから」(22.0%)、「重視する条件を事前に明確化できていたから」(17.0%)が続いている。
転職後に最も価値があったと感じることについては、「キャリアの可能性の広がり」が26.0%、「人脈・ネットワークの拡大」が24.0%、「精神的な余裕・安定」が19.0%になった。自由回答では、キャリアの可能性が広がった理由として「色んな人の話を聞いてキャリアの選択肢が広がった」といった意見や、転職して良かったと思える変化として「毎日が楽しくなった」「家族の雰囲気も良くなった」などの声が寄せられた。
今後転職するとした場合の年収についての考えを質問したところ、「年収以外を重視する」が37.0%、「バランスを見て判断する」が34.0%になり、これらを合わせると7割強が年収以外の要素やバランスを重視していることがうかがえる。「年収は最優先事項にする」との回答は23.0%にとどまった。
次の転職機会で最も大切にしたいことの第1位は「転職先の将来性を見極めること」で、25.0%を占めた。次いで「自分の価値観を明確にすること」が21.0%、「家族とよく相談すること」が16.0%、「生活設計をしっかりすること」が14.0%になっている。
キッカケクリエイションは今回の調査結果について、ITエンジニアの転職において「年収アップ=成功」という従来の価値観から、成長機会や働き方、職場環境といった多様な要素を重視する新しい価値観への変化が見られるとしている。
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