AWS移行2カ月想定を3週間に短縮 リコーが「AI駆動開発プログラム」導入、その効果は?開発プロセスをAI前提で再構築

グラファーは、リコーに生成AIを前提とした開発体制構築を支援する「Graffer AI駆動開発プログラム」を提供した。クラウド移行の工期を2カ月間から約3週間に短縮するなど、開発生産性の向上が確認されている。

» 2026年04月28日 08時00分 公開
[@IT]

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 企業・行政機関における業務のデジタル変革を手掛けるグラファーは2026年3月、リコーに「Graffer AI駆動開発プログラム」を提供したと発表した。同プログラムは、生成AIを開発プロセスのコアに統合し、組織全体の生産性を抜本的に向上させるための伴走型支援プログラムだ。

開発プロセスを「AI前提」で再設計

 リコーは1980年代からAI研究・開発を進めてきたが、ソフトウェア開発プロセスそのものを「AI前提」で再構築するのに進化の余地があると判断した。今回の導入の狙いは、ツール活用スキルの底上げではなく、開発の思想やプロセス、人材育成を一体でアップデートすることで、組織全体の変革スピードを高めることにある。

AI駆動開発プログラムの導入効果

 同プログラムの導入を通じて、リコーでは以下の成果が確認されている。

  • 開発工期の短縮
    既存アプリケーションの「Amazon Web Services」(AWS)環境への移行プロジェクトで、当初2カ月間を想定していた工期を約3週間に短縮した
  • プルリクエスト(PR)数の増加
    AIが実装フェーズを支援したことで、特定チームのPR数が従来比約2倍に向上した
  • 現場の自律的変革
    これまでの慣習にとらわれず、最新技術に合わせて開発体制やプロセスを現場が自ら見直す動きが生まれ、自発的なアップデートの土壌が形成された

 AIエージェントを活用し、設計の初期案策定からテスト工程までを半自動化したことで、エンジニアはチーム間連携やアーキテクチャ設計、顧客の課題理解といった本質的な意思決定に時間を充てられるようになったという。

 リコーはAI駆動開発プログラムの導入により、「AIによって定型作業から人間を解放し、人間が本来の価値を発揮できる環境を整えることで、プロダクトの質と顧客満足度をさらなる高みへと引き上げていく」と述べている。

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