AIコーディング支援ツール「GitHub Copilot」の全有料プランが2026年6月1日から、従量課金制に移行することになった。個人向けには「Max」プランが追加される。4月の利用状況を基に、従量課金制移行後の影響を確認できるレポートがダウンロードできる。
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GitHubは2026年4月27日(米国時間、以下同)、AIコーディング支援ツール「GitHub Copilot」の全有料プランが2026年6月1日から、従量課金制に移行すると発表した。移行の重要ポイントや背景、個人ユーザーおよび法人・企業ユーザーへの影響、利用制限措置などについてブログ記事で説明している。
発表によると、従来プランの「プレミアムリクエストユニット」(PRU)が「GitHub AIクレジット」に置き換えられる。クレジットの消費量は、各AIモデルの公開APIレートに基づいた入力、出力、キャッシュトークンの使用量によって計算されるという。
同社は2026年5月12日、GitHub Copilotでの4月の利用状況がAIクレジットにどのように反映されるかを確認できるレポートがダウンロード可能になったと発表した。また同日、使用量には限界が出てくることが予想されるとし、「フレックス割り当て」と新プラン「Max」の導入を発表した。
GitHubは、従量課金制への移行の重要ポイントを以下のように説明している。
変わらない。GitHub Copilotの個人向けプランの「Pro」は月額10ドル、「Pro+」は同39ドル、ビジネス向けプランの「Business」はユーザー当たり月額19ドル、「Enterprise」は同39ドルで、据え置き。
個人向けには、新たにMaxプランが月額100ドルの基本料金で追加される。
引き続き全プランに含まれ、AIクレジットを消費しない。
廃止される。現在はPRUを使い切った場合、低コストモデルへのフォールバックで作業を継続できるが、新しい料金体系では、利用可能なクレジットと管理者の予算設定によって使用量が管理される。
AIクレジットに加えてGitHub Actionsの実行時間も消費する。この実行時間は、他のGitHub Actionsワークフローと同じ、分単位レートで請求される。
さらにGitHubは、移行準備を支援するため、2026年5月初旬に「請求書のプレビュー」機能もリリースする予定だ。同年6月1日の移行前に、ユーザーと管理者はgithub.comへのログイン後に「請求概要」ページから、予想コストを事前に確認できるようになる。
GitHubは、「従量課金制移行後も、ユーザーは支出を完全にコントロールでき、使用量を追跡するツールも提供される。必要に応じてAIクレジットを追加購入することも可能だ」と説明している。
GitHub Copilot Pro/Pro+/Maxの月次サブスクリプションには、現在のプラン基本料金と同額の月次AIクレジットとして、基本クレジットが含まれる。基本クレジットに加えて、時間とともに変動する追加使用量として「フレックス割り当て」が各プランに含まれる。
| プラン | 月額料金 | 基本クレジット | フレックス割り当て | 月間AIクレジット合計 |
|---|---|---|---|---|
| Copilot Pro | 10ドル | 1000(10ドル) | 500(5ドル) | 1500(15ドル) |
| Copilot Pro+ | 39ドル | 3900(39ドル) | 3100(31ドル) | 7000(70ドル) |
| Copilot Max | 100ドル | 10000(100ドル) | 10000(100ドル) | 20000(200ドル) |
| ※1 AIクレジットは0.01ドルに相当。参考:Usage-based billing for individuals | ||||
まず基本クレジットが使用される。基本クレジットを超過した場合、フレックス割り当て分のクレジットがIDE、github.com、CLI全てに同じレートで自動的に適用される。
月次のProまたはPro+プランを利用中のユーザーは、2026年6月1日に自動的に従量課金制に移行する。
年次のProまたはPro+プランを利用中のユーザーは、プランの有効期限まで現行のプレミアムリクエストベースの料金体系が維持される。モデル乗数(利用可能な個々のAIモデルごとに設定されている)は6月1日から引き上げられる(参考「GitHub Copilot のモデルと価格設定」)。
有効期限が切れると、年次プランのユーザーは「GitHub Copilot Free」プランに移行する。月次有料プランへのアップグレードも選択できる。年次プランの有効期限前に月次有料プランに切り替えることも可能で、その場合は年次プランの残余額相当のクレジットが案分支給される。
「GitHub Copilot Business」および「GitHub Copilot Enterprise」の基本月次シート料金は変わらない。
移行支援として、既存のGitHub Copilot BusinessおよびGitHub Copilot Enterprise契約者は、2026年6〜8月の3カ月間、追加クレジットが自動的に付与される。
また、組織全体でクレジットをプールできる「使用量プール」機能が導入される。これにより、各ユーザーの未使用クレジットが無駄になることなく、組織全体で活用できるという。
管理者向けに新しい予算管理機能も提供される。企業レベル、コストセンターレベル、ユーザーレベルで予算を設定でき、プールが枯渇した場合、管理者は追加使用を公開レートで許可するかどうか、支出に上限を設けるかどうかを選択できる。
GitHubは、従量課金制に移行する背景について、次のように説明している。
GitHubは2026年4月20日、GitHub Copilot個人向けプランへの一時的な変更を展開し(参考記事)、セルフサービスでのGitHub Copilot Businessプラン新規購入も一時停止した。GitHubは、これらは従量課金制への移行準備に向けた信頼性やパフォーマンスを確保するための措置であり、従量課金制が適用された後は、使用量の制限を緩和するとしている。
なお、GitHubは従量課金制への移行を発表したブログ記事で、「よくあるご質問(FAQ)」として、移行に関連するさまざまな質問を取り上げ、回答している。
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