Googleは、オープンソースのAIエージェント開発/デプロイフレームワーク「Agent Development Kit」(ADK)のJava版の正式バージョン「ADK for Java 1.0.0」を公開した。
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Googleは2026年3月30日(米国時間、以下同)、オープンソースのAIエージェント開発/デプロイ(展開)フレームワーク「Agent Development Kit」(ADK)のJava版の正式バージョン「ADK for Java 1.0.0」を公開した。強力な外部ツール連携、集中管理型のプラグインアーキテクチャ、ヒューマンインザループ(HITL:Human in the loop)ワークフロー、Agent2Agent(A2A)プロトコル対応など、多数の機能強化が施されている。
ADKは柔軟なモジュール型のフレームワークであり、Googleの大規模言語モデル(LLM)「Gemini」向けに最適化されているものの、特定のモデルに依存せず、他のフレームワークとの互換性を重視して構築されているという。
エージェント開発をソフトウェア開発に近い感覚で進められるように設計されており、単純なタスクから複雑なワークフローまで、エージェントアーキテクチャの構築、デプロイ、オーケストレーションをより容易にすることを目的としている。
ADKはJavaの他、Python、TypeScriptに対応しており、「ADK Go 1.0」も3月31日に公開された。
LLMの内部知識だけでなく、外部の情報を活用してエージェントの回答精度を向上させるグラウンディング機能が大幅に強化されている。従来はエージェントにGoogle検索を利用させることができたが、新たにGoogleマップの情報でエージェントの回答を補強できる「GoogleMapsTool」(Gemini 2.5対応)が導入された。
プロンプトで指定されたURLをGeminiが直接取得できる「UrlContextTool」も利用可能になった。
コードをDockerコンテナ上でローカルに実行する「ContainerCodeExecutor」や、Googleのフルマネージド統合AI開発プラットフォーム「Vertex AI」上のクラウド環境で実行する「VertexAiCodeExecutor」も導入されている。
エージェントを制御するために、各エージェントとサブエージェントのレベルで適用するコールバックに加え、Appクラスとプラグインが利用可能になった。エージェントアプリケーションの新しい最上位コンテナであるAppクラスは、ルートエージェントの指定、グローバル設定、アプリケーション全体に適用するプラグインの管理を担う。
プラグインは、既存のコールバックを超える拡張ポイントとして、AppやRunner内の全てのエージェントにわたって、エージェント、ツール、LLMの挙動をグローバルに取得、変更するために使用できる。
標準プラグインとして、ログの記録、LLMのコンテキストウィンドウのサイズ管理、全エージェントに対して、アイデンティティーや安全ルールなどの指示(インストラクション)をアプリケーション全体で一貫して動的に適用するプラグインが用意されている。
「BasePlugin」抽象クラスを拡張し、独自のプラグインを実装することもできる。
長時間セッションでのトークン超過を防ぐため、Appクラスの「eventsCompactionConfig()」でエージェントのイベントストリーム(履歴)のサイズを管理できる。圧縮間隔、トークン数のしきい値、破棄するイベントの要約方法などを細かく設定できる。専用インタフェースを実装し、イベントの要約および圧縮方法を完全にカスタマイズすることも可能だ。
危険な操作の実行前や、法令、社内規定に基づく確認が必要な場面で、エージェントが人間の承認を求める仕組み(ToolConfirmation)が実装された。承認待ちの間は実行フローが一時停止し、ユーザーが承認を行うと正常に再開される。
会話の状態、履歴、ファイルを管理するために、セッション、メモリ、アーティファクトサービスが明確に定義されている。ローカル開発向けの軽量なインメモリから、クラウド上のデータベースやストレージを利用したスケーラブルな永続化まで、用途に応じて保存先(バックエンド)を選択・設定できる。
ADK for JavaはAgent2Agent(A2A)プロトコルをネイティブサポートした。これにより、あらゆる言語やフレームワークで構築されたリモートエージェントとシームレスに通信できるエージェントを構築できるようになった。
リモートエージェントは、「RemoteA2AAgent」としてラップして、ローカルエージェントと同様に扱える。ADKエージェントを「A2A AgentExecutor」でラップして、A2Aエコシステムに公開することもできる。
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