サポート終了を迎えたWindows 10だが、個人向けの「拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)」の提供期間が2027年10月まで1年間延長されることが明らかになった。PC高騰などでWindows 11への移行が進まない中、Windows 10を使い続けたいユーザーにとってこの延命措置は大きな朗報だ。本稿では、ESUの概要や無料登録の条件、具体的な手続きについて解説する。
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Windows 10「拡張セキュリティ更新(ESU)」が期間延長へWindows 10は2025年10月14日にサポート終了を迎えた。しかし、さまざまな理由で直ちにWindows 11へ移行できないため、「拡張セキュリティ更新プログラム(Extended Security Updates、以下ESU)」を使って延長利用しているユーザーもまだ多いのではないだろうか。
当初、個人(コンシューマー)ユーザーのESUは、特定の条件を満たすことで最初の1年間(2026年10月13日まで)は無料で利用できるとされてきた。そろそろWindows 11への移行を検討すべき時期なのだ。ところが、昨今のメモリやSSDの高騰からPC価格が上昇し、その入手も困難になってきている。
また、WebトラフィックからWebブラウザやOSのシェアを調査している「StatCounter」によれば、2026年5月時点のWindows OSのバージョン別シェアは、Windows 11の71.84%に対し、Windows 10が26.21%となっている。2025年6月に両シェアが約48%で拮抗してから順調にWindows 10のシェアは下がっているものの、いまだに25%を超えたシェアを誇っている。
Windows 10とWindows 11のシェアそのような事情を考慮してか、Microsoftは方針を一部変更し、提供期間をさらに1年間延長して2027年10月12日までとすることを明らかにした(Windows Blog「Stay secure with Windows 11, Copilot+ PCs and Windows 365 before support ends for Windows 10」)。
ESUが延長されたことで猶予はできたとはいえ、利用にはいくつかの条件がある。ESUの概要と、気になる料金・登録方法について解説しよう。
Windows 10 The Latest「【Windows 10】すぐにWindows 11に移行できない人の救済措置『拡張セキュリティ更新プログラム』への登録方法教えます」でも解説しているが、ESUについて簡単におさらいしておこう。
ESUは、サポートが終了したWindows 10 PCを、安全に使い続けるためのオプション(延命措置)である。今回の期間延長により、新しい終了日である2027年10月12日を迎える前であれば、いつでも登録することが可能となった。
重要な点は、提供されるのがMicrosoftが「緊急」および「重要」と定義するセキュリティ更新プログラムのみであることだ。新機能の追加、デザインや製品の改良、一般的な不具合の修正、技術的なサポートは提供されない。あくまでもウイルスやマルウェア、サイバー攻撃のリスクを低減するためのものである。
ESUを有効にしたWindows 10に対して、従来と同様、Windows Updateで更新プログラムが提供される。
ESUのライセンスは、1つのMicrosoftアカウントの登録で最大10台のデバイスで使用できる。登録にあたっては、以下の3つの選択肢から選ぶことが可能だ。
1つ目はWindowsバックアップを使用して設定をクラウドに同期する方法で、こちらは追加料金なしの無料で利用できる。2つ目はMicrosoft Rewardsポイントの1000ポイントと引き換える方法、そして3つ目は30ドル(日本では3500円)を支払う方法である。
当初の期限(2026年10月)に向けてすでに登録を済ませていたユーザーは、今回の延長によって2027年10月まで自動的に保護が継続されるため、再手続きの必要はない。
ESUの登録は、「Windowsの設定」アプリの「Windows Update」画面に表示される案内から行う。この登録案内が表示されるには、少なくとも以下の条件を満たしている必要がある。
まずはMicrosoftアカウントでサインインしていること、そしてWindows 10 2022 Update(バージョン22H2)とKB5046613(2024年11月提供)以降の更新プログラムが適用済みであることだ。
Microsoftアカウントでサインインしていても、Windows 10にドメインアカウントが存在する場合、「Windows Update」画面に案内が表示されないので注意してほしい。ドメインアカウントを利用していないのであれば、ドメインアカウントを削除して再起動すれば、案内が届くようになるはずだ。
ESUの登録手順(1)
ESUの登録手順(2)
ESUの登録手順(3)
ESUの登録手順(6)複数台のPCを所有している場合は、同じMicrosoftアカウントでサインインした状態で各PCの「Windows Update」画面を開き、「デバイスを追加」していけば、最大10台まで保護の対象を広げることができる。
当初予定されていた「2026年10月まで」という期限が「2027年10月まで」に1年延びたことは、Windows 10を使い続けたい個人ユーザーにとって大きな朗報である。
しかし、ESUはどこまでいってもWindows 11へ移行するための「猶予期間」を作るための制度にすぎない。2027年10月には今度こそ完全にサポートが打ち切られる可能性が高い。この引き延ばされた期間を有効に使い、Windows 11へのアップグレードや、対応する新しいPCへの買い替えを着実に計画することが賢明である。
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