ニチレイのサイバー攻撃被害、外食チェーンを直撃 KFC全店にも影響広がる

ニチレイが公表したシステム障害は、サイバー攻撃によるものだった。物流や冷凍食品の出荷だけでなく、KFC全店舗やくら寿司といった外食チェーンにも影響が広がり、食品サプライチェーンの脆弱さが浮き彫りになっている。

» 2026年07月17日 06時30分 公開
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 ニチレイは2026年7月15日、同社グループで発生したシステム障害について、サーバがサイバー攻撃を受けていたと発表した。被害に遭ったサーバの一部には個人情報が保管されており、漏えいの可能性がある事案として個人情報保護委員会に報告した。

 現時点で漏えいは確認されていないが、情報流出の有無を含めて調査を進めている。障害は冷凍食品の出荷や物流業務に加え、外食チェーンの店舗運営にも影響が広がっている。

物流停止が外食チェーンに波及 個人情報漏えいの可能性も判明

 今回の発表は、ニチレイが2026年7月13日に公表したシステム障害の第2報に当たる。同社は障害発生当日に緊急対策本部を設置し、調査の結果、サーバがサイバー攻撃を受けていたことを確認した。被害拡大を防ぐ観点から、攻撃手法や侵入経路などの詳細は明らかにしていない。

 被害に遭ったサーバの一部には個人情報が保存されていたことが判明した。現時点で情報漏えいは確認されていないが、漏えいの可能性がある事案として個人情報保護委員会に第1報を提出した。被害範囲や情報流出の有無については引き続き調査を進め、判明した内容は速やかに公表するとしている。

 ニチレイは2026年7月13日、顧客や取引先の情報保護を優先し、グループ内で利用するシステムを遮断した。この影響でニチレイロジグループ各社の冷蔵倉庫における入出庫業務と、ニチレイフーズの冷凍食品出荷業務が停止した。

 復旧作業では外部のセキュリティ専門会社と連携し、安全性を確認した業務から2026年7月17日以降に順次再開する予定だ。一方、全ての業務が通常運用に戻る時期や拠点ごとの復旧見通しは示していない。

KFC全店舗やくら寿司にも影響、物流障害が店舗運営を直撃

 影響は、ニチレイロジグループに食材配送を委託する日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)にも及んだ。同社は、委託先で発生したシステム障害によって物流・配送拠点の運営に支障が生じ、2026年7月14日以降は店舗への食材納品に影響が出ていると説明した。対象はKFC全店舗で発表時点では復旧時期は未定としている。

 KFCでは食材不足により、一部商品の品切れや販売メニューの制限、営業時間の短縮、営業休止が発生する可能性がある。モバイルオーダーやデリバリーなどオンラインサービスも一時停止しており、来店前に各店舗の営業状況を確認するよう利用客に呼びかけている。今後の対応は委託先の復旧状況を踏まえて案内するとしている。

 くら寿司も、取引先への不正アクセスに伴うシステム障害の影響で、店舗向けの寿司ネタや冷凍食品など一部食材の配送に遅れや未着が発生していると公表した。一部商品の欠品や提供の遅れが生じているという。

 今回のシステム障害は、ニチレイグループ内の物流や冷凍食品出荷だけでなく、物流網を利用する外食チェーンの店舗運営にも影響が広がった。現時点では攻撃手法や侵入経路、情報漏えいの有無はいずれも調査中で、物流や店舗運営が平常化する時期も明らかになっていない。ニチレイは調査と復旧を継続し、新たな事実が判明した段階で公表するとしている。

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