地上のエネルギー制約などを背景に、軌道上データセンター(ODC)への関心も高まっている。宇宙ではエネルギー源として太陽光が得られる。ABI Researchは、2035年までに1万8000基以上のODCが配備され、実効計算能力は1.54GWに達すると予測する。
プリンシパルアナリストのアンドリュー・カヴァリエ氏は「根本的な課題は、必要な場所に適切なタイミングで電力を供給できるかどうかにある。データセンターの送電網への接続に10年近くかかる地域もある中、急増する計算需要を満たす代替策としてODCに注目が集まっている」と指摘する。
初期のODCはキロワット規模のエッジ環境で、防衛やインテリジェンス、地球観測(EO)、CaaS(Compute as a Service)などでの利用が想定されている。
一方、大規模なハイパースケールODCでは、SpaceX、Starcloud、Amazon.com、Googleなどが開発を主導する。ABI Researchは、宇宙空間に設置されるハイパースケールデータセンターは、思い描ける理想の姿だと強調している。打ち上げコストの低下や宇宙放射線などの技術的課題への対応が進めば、商業打ち上げは2030年代に実現する可能性がある。
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