AIエージェントの基礎から本番実装まで学べる5つのガイドをGoogleが無償公開した。Kaggleと共同で実施した研修プログラムを基にした内容で、開発者の実務に直結する知識を習得できる。各ガイドが扱う内容とは。
目前の課題解決、緊急の障害対応など、IT部門の日常は非常に多忙。そうした中で、「中長期的な視点を持とう」「攻めと守りを両立せよ」「ビジネスに貢献せよ」などと言われても、なかなか難しいものです。それならば、せめて夏休みの間だけでも上半期の振り返りをしてみてはいかがでしょうか。ここでは、この夏にもう一度読みたい「ヒットニュース」をピックアップ。働いている人もそうでない人も、冷たい飲み物片手に追えていなかった情報を見返してみてはいかがでしょうか。
初出:2026年4月10日 文中の記述は掲載当時のママ
Googleは2026年2月26日(米国時間)、AIエージェントの開発と本番運用に関する開発者向けの5つのガイドを無償公開した。これらのガイドは、同社とデータサイエンスコミュニティーのKaggleが2025年11月に共同で実施した、5日間の研修プログラム「5-Day AI Agents Intensive Course」の内容を基にしている。
各ガイドは、設計手順や構成要素を体系化したフレームワークやサンプルソースコードを含む。開発者はこれらのガイドを活用して、自社プロジェクトへの適用を想定しながら学習できる。以下、Googleによる説明を基に、各テーマの背景とガイドの要点を整理する。
AIエージェントは、大規模言語モデル(LLM)を中核に、タスクの理解から意思決定、外部システムの操作まで自律的に実行するソフトウェアだ。「考える」「行動する」「観察する」というループを繰り返しながら処理を進める。短期・長期の記憶や情報検索、外部ツールとの連携といった複数のモジュールおよび機能から構成される。
Googleのガイド「Introduction to Agents」は、こうしたAIエージェントの基本構造を整理している。
AIエージェントと外部のシステムやサービス、他のAIエージェントとの連携を支える標準プロトコルが充実しつつある。代表例であるAnthropicの「Model Context Protocol」(MCP)は、外部のデータソースやステートレス(状態を保持しない)ツールを共通の方法で呼び出すためのプロトコルだ。
Googleのプロトコル「Agent2Agent Protocol」(A2A)は、特定のランタイム(実行環境)に依存せず、AIエージェント間の直接通信を実現する。これにより複数のAIエージェントが互いの機能を検出し、役割分担を調整した上で、協調してタスクを実行できるようになる。
MCPとA2Aの実装例について、Googleのガイド「Agent Tools & Interoperability with MCP」が詳しく解説している。
コンテキストエンジニアリングは、LLMに対して必要な情報を適切なタイミングで与えて、応答の精度と一貫性を高めるための設計手法だ。プロンプト設計に加えて、検索による情報取得やツール選択、チャット履歴の管理などで構成される。
汎用(はんよう)的なAIモデルを用途に応じたAIアシスタントとして機能させる上で、コンテキストエンジニアリングが役立つ。コンテキストエンジニアリングが不十分な場合、情報の取りこぼしや処理の繰り返しが発生する可能性がある。
Googleのガイド「Context Engineering: Sessions & Memory」は、コンテキストエンジニアリングの具体的な実装手法を紹介している。
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