複数の観光施設を運営するオホーツク・ガリンコタワーでは、業務での無線LANの利用機会が広がる一方、機器の老朽化で通信が不安定になっていた。こうした課題を解消するために、ネットワークをどう改善したのか。
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北海道紋別市で観光・レジャー施設などを運営するオホーツク・ガリンコタワーは、同市との官民連携による観光・研究施設「海洋交流館」「オホーツクタワー」や、流氷観光船「ガリンコ号」、アザラシの保護・飼育施設「アザラシランド」「アザラシシーパラダイス」の運営・管理を手掛ける。数平方キロにわたる敷地に各施設が点在しており、施設間をネットワークで接続している。
オホーツク・ガリンコタワーは約10年前から、施設間ネットワークとして主に無線通信を利用していた。有線通信の場合、雪や吹雪によるケーブルの断線リスクがあるのに加えて、電柱の設置やケーブルの埋設に費用がかかるといったハードルがあったからだ。
各種決済端末の導入や予約システムのデジタル化、アザラシランドからの動画配信による広報活動などを進めた結果、オホーツク・ガリンコタワーの各施設では無線LANの利用ニーズが高まっていた。一方でネットワーク機器の老朽化から、無線LANによる通信が不安定になるなどの問題が発生し、書類の印刷のためだけに施設間を移動するといった手間が生じることもあったという。
こうした課題を解消するために、オホーツク・ガリンコタワーはネットワークを全体的に見直した。具体的に何を変えたのか。
2023年8月にオホーツク・ガリンコタワーが着手したのは、ネットワーク機器のリプレースだ。海洋交流館からアザラシランドおよびアザラシシーパラダイスへのネットワークについては、無線通信を維持しつつ、ネットワーク機器を刷新した。海洋交流館と、約550メートル離れたオホーツクタワーとの間には光ケーブルを敷設。各施設内の無線LANアクセスポイント(以下、AP)も刷新した。
海洋交流館からアザラシランドおよびアザラシシーパラダイスへの無線通信向けには、バッファローの屋外遠距離通信向け無線LANアンテナ「WLE-HG-DA/AG」「WLE-HG-NDC」を導入した。施設内のAPとして導入したのは、同じく同社の「WAPS-AX4」「WAPM-1266R」といった法人向けAPだ。WAPS-AX4は「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)、WAPM-1266Rは「Wi-Fi 5」(IEEE 802.11ac)にそれぞれ準拠している。
ネットワーク機器をバッファロー製品に統一することで、同社の運用管理サービス「キキNavi」も利用できるようにした。キキNaviは、機器を遠隔で監視・管理でき、販売店などの外部事業者に機器の管理を任せることもできるサービスだ。
オホーツク・ガリンコタワーは、販売店の北見コンピューター・ビジネスにネットワーク機器の管理を任せることにした。北見コンピューター・ビジネスは、紋別から車で約2時間の北見にあり、トラブルが発生するたびに担当者が現地に駆け付けるのは容易ではない。キキNaviを利用することで、機器の状況を遠隔で確認し、トラブルに対処できるようにした。
ネットワーク機器のリプレースによって、施設内の各所から業務用PCなどの端末を無線LANに接続しやすくなり、複数の端末を同時に接続しても安定して通信ができるようになった。業務用PCを使ったオンライン会議や顧客管理、予約受付に加えて、窓口での決済も安定して利用できるようになったという。
通信の安定化によって、書類を印刷するためだけに施設間を移動する必要もなくなった。アザラシの飼育員がショート動画をSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)に頻繁に投稿できるようになり、ファンや来場者数の増加にもつなげている。
オホーツク・ガリンコタワーは今後、バッファロー製品によるオホーツクタワー内の設備整備を進める他、IoT(モノのインターネット)製品による水槽管理といったさまざまな業務に、無線LANの活用を広げる計画だ。バッファローは2026年7月23日、本事例を公開した。
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