“有線LANオンリー”が20年以上続いた山形県 「無線LAN中心」にどう移行した?約4000台が接続するネットワークインフラを刷新

20年以上続いた有線LAN中心のネットワークインフラを刷新し、無線LAN中心に移行した山形県。約4000台の端末が接続するネットワークインフラを、どのように切り替えたのか。

» 2026年06月04日 13時00分 公開
[@IT]

この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。

 山形県は、約4000台の端末が接続するネットワークインフラを刷新した。同県が進める基幹ネットワーク再構築事業の一環であり、20年以上続いた有線LAN中心の構成を見直して無線LAN中心に切り替えた。新しいネットワークインフラは2026年2月から安定稼働している。

 ネットワークインフラ刷新のきっかけは、働き方改革の推進だ。有線LAN中心だった従来のネットワークインフラでは、場所を選ばない働き方の実現が難しくなっていた。アクセス制御が複雑化し、運用管理の効率化も課題になっていたという。クラウドサービスの活用やデジタルトランスフォーメーション(DX)の拡大を踏まえて、ネットワークインフラの拡張性確保も必要だった。

「無線LAN中心」への転換をどう実現した?

 こうした課題の解決を目的として、山形県はネットワークインフラの刷新に着手した。有線LAN中心から無線LAN中心への転換を、どのように進めたのか。

 新しいネットワークインフラでは、山形県は既存のアクセス制御ルールを見直した他、複数のネットワークを独立して運用できるVRF(Virtual Routing and Forwarding)によるネットワーク分離を実現した。統合管理ツールとしてCisco Systemsの「Cisco Catalyst Center」を導入し、有線LANと無線LANを一元管理できるようにした。

 無線LANの導入に合わせて、証明書配布の仕組みも整備した。これにより職員の操作を伴うことなく、約4000台の端末で無線LANをスムーズに利用できるようにしたという。

 災害時に応援職員や関係機関の派遣者が利用する、応援者向けネットワークインフラも構築した。同インフラは、平時は公衆無線LANとして来庁者向けに解放する。この公衆無線LANには、認証済みIDで接続できる無線LAN相互接続技術「OpenRoaming」を採用した。

SASEやゼロトラストセキュリティも視野に

 山形県が刷新したネットワークインフラは、ゼロトラストセキュリティやSASE(Secure Access Service Edge)の導入を見据えた拡張性を備えているという。今回の刷新はネットワンシステムズが担当し、同社が今後5年間の運用業務も担う。この取り組みは、ネットワンシステムズが2026年4月16日に発表した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

スポンサーからのお知らせPR

注目のテーマ

その「AIコーディング」は本当に必要か?
Microsoft & Windows最前線2026
4AI by @IT - AIを作り、動かし、守り、生かす
ローコード/ノーコード セントラル by @IT - ITエンジニアがビジネスの中心で活躍する組織へ
Cloud Native Central by @IT - スケーラブルな能力を組織に
システム開発ノウハウ 【発注ナビ】PR
あなたにおすすめの記事PR

RSSについて

アイティメディアIDについて

メールマガジン登録

@ITのメールマガジンは、 もちろん、すべて無料です。ぜひメールマガジンをご購読ください。