Modularは、AI開発向けプログラミング言語「Mojo」がバージョン1.0に到達したことを発表した。
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AI推論基盤を手掛けるModularは2026年8月11日(米国時間)、AI開発向けプログラミング言語「Mojo」が正式にバージョン1.0に到達したと発表した。2023年の初リリース以来、同言語が目指してきた節目に当たる。
Mojoは開発者コミュニティーが独自のライブラリやツール、アプリケーションを書く汎用(はんよう)言語に成長しており、Mojo 1.0によって開発者は安定した本番投入可能な言語基盤の上で長期的な開発ができるようになるとしている。
Mojo 1.0では、同じ内容を複数の方法で書けた箇所は1つに収束させた。変数は「var」で一貫して宣言する形になり、クロージャは統一され、Pointer型は1種類になった。用語の変更も加え、Mojoの語彙(ごい)をより正確で一貫したものにしている。
基盤部分の整理に加え、直前のβ版以降に追加された新機能と改善は次の通り。
この他の変更点は、mojolang.orgで公開されているMojoの変更履歴に掲載されている。
なおMojo 1.0は、次のコマンドで導入できる。
uv pip install --upgrade mojo uv pip install max[all]
Modularは社内での大規模な利用を通じてMojoを高速に進化させてきたが、その速度には代償があった。頻繁な変更によって、コミュニティーが長期のプロジェクトを維持することが難しくなっていたという。
「Mojo 1.0への道筋を最初に示したときに述べた通り、その第一目的は、開発者が長期的に活用できる安定した基盤を提供することにある」とModularは説明する。その目的を達成できると判断したのは、Mojoが単に開発中の言語ではなく、同社のAI推論インフラ「MAX」とAIモデルデプロイサービス「Modular Cloud」の基盤として日常的に本番環境で使われている言語になったからだという。
Mojo 1.0は「言語の進化の終わり」ではない。バージョン1.x系の期間中、変更は原則として追加にとどめ、「言語が足元で変わり続けることはない」という確信を開発者に与える。破壊的変更が行われる可能性は残るが、C++など成熟した言語が時間をかけて進化してきた基準に従い、慎重に管理するとしている。
Modularは、1.0到達の節目はコミュニティーの成果でもあるとしている。標準ライブラリをオープンソース化して以降、200人近いコントリビューターが1100件を超えるプルリクエスト(PR)を寄せ、20万行を超えるコードを変更した。1000人以上がissueを起票し、言語の発展に貢献した。
Mojoは既に、最新のCPUやGPU、アクセラレーターにまたがる高性能なコードを書くための言語としての地位を確立しているとModularはみている。次の段階は、その基盤を広げ、汎用のシステムプログラミング言語として通用するものにすることだとしている。
そのために言語本体と開発者体験への投資を続け、堅牢(けんろう)な非同期プログラミングモデル、パターンマッチングとunionなどの主要機能を予定している。Modularは、Mojo言語とMojoで構築したMAXの構成要素を段階的にオープンソース化していく方針で、Mojoのコンパイラとツールチェーンを2026年中にオープンソース化するという約束は変わらないとしている。
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