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そのメールはスパムか否か、振り分けを鍛える 〜スパムメール対策「POPFileのクライアント設定」〜ツールを使ってネットワーク管理(9)(4/4 ページ)

スパムメールの仕分けは生産性向上のための管理者の仕事になってくるかもしれません。前回インストールしたPOPFile(「POPFile」で無駄な時間とスパムは除去じゃ!)のクライアントを設定して“振り分け力”を鍛えよう。

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リモートで健一君あてのスパムも振り分けてあげる

 ほかのマシンからPOP3プロキシとしてアクセスできるようにするには、「セキュリティ」タブをクリックして、「リモートマシンからのPOP3接続を認める」を「はいに変更」ボタンをクリックします。

画面21 ほかのマシンからPOP3プロキシとしてアクセスも(画像をクリックすると拡大表示します)
画面21 ほかのマシンからPOP3プロキシとしてアクセスも(画像をクリックすると拡大表示します)

 変更を有効にするにはPOPFileを再起動する必要がありますので、コントロールセンターの「POPFileを停止」をクリックして、いったん停止させて、「スタート」ボタンから「プログラム」→「POPFile」→「Run POPFile」で再び起動させます。


 健一君のクライアントを律子さんのPOPFileを経由してメールを受け取るよう設定すると、こちらもspamが分けられるようになりました。

 「なんや、あんまりメールが減ってまうと、寂しなってしもたなあ」と、健一君も大喜びです。


 しばらくたち、POPFileのことを聞いた課長がやって来ます。

「私のところでも使えるようにしてくれないか」

「はあ」

「余ってるマシンあるからそこにサーバ立てといて。ついでにうちの課のほかのやつらのメールにも設定しておいてあげてね。任せたから」

「えっ…… でも、教育とかどうするんですか。あとタイトルとか見ちゃいますけど……」

「そんなの気にしなくていい、いい。会社のメールだし、律子さんが振り分けとか勝手に決めちゃっていいから」

 そういうと課長はとっととどこかに消えてしまいました。

 サーバを立てたり、メンバーのマシンをPOPFile経由でメールを受け取るようにメールクライアントを設定したり、振り分けの設定をしたり大忙しになってしまいました。

 しかも振り分けを教育するために、「履歴」を見ていると、相変わらず無駄なメールをつい読んでしまい、ちっとも仕事の効率は上がりません。そのうえ誤検知するたびに怒られます。

 よかれと思ってやっているのにちっとも報われないなあ、そんなことを思いながら、せっせと誤検知したメールの再分類に励む律子さんでした。

<ちょっと解説> POPFile

 spam、迷惑ですね。どうしてメールアドレスが漏れるのか分かりませんが、毎日大量のspamメールに悩まされる管理者やユーザーの方も多いと思います。

 そこで、spamを排除するためにさまざまな手段が考えられています。

 ここで紹介したPOPFileはPOP3サーバとクライアントの中間に置くPOP3プロキシspamフィルタですが、ほかにも各クライアントにインストールするタイプやsmtpサーバに対するプロキシ、そしてハードウェアspamフィルタなどさまざまな種類のものがあります。

 また最近ではレンタルサービスではspamフィルタリング機能を用意しているところも多いです。いろいろなサービスがありますので、予算と形態に合わせて使い分けましょう。




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