同じ相手に違う用件でメールするときの件名の付け方:ビジネスマナー研修<メール編:件名>(7)
メールのやりとりを続けているうちに、件名と内容にズレが生じてきました。件名をどのタイミングで変えるべきでしょうか?
※この連載は「メール文章力の基本」(藤田英時著)の第1章を、著者と出版社の許可の下、一部修正して転載するものです。
クライアントや協力会社とのやりとりに便利な電子メール、正しいマナーを身に付けてお互い気持ちよく仕事を進めたいものです。
今回は、件名の続きです。メールのやりとりが続くうちに内容が変わることは、よくあります。その場合は、内容が変わった時点で「Re:」を取って、件名を付け直しましょう。
件名と内容を常に一致させておくことは、メールでの伝達の基本です。また、内容の検索や整理にも役立ちます。
悪い例
自分|新製品の販促プラン
相手|Re:新製品の販促プラン
(メールの内容が変わる)
自分|Re:新製品の販促プラン ←内容が変わっても同じ件名が続く
相手|Re:新製品の販促プラン
↓
良い例
自分|新製品の販促プラン
相手|Re:新製品の販促プラン ←販促プランのやりとりの続き
自分|Re:新製品の販促プラン ←販促プランのやりとりの続き
相手|Re:新製品の販促プラン ←販促プランのやりとりの続き
(メールの内容が「実施予定について」に変わる)
自分|新製品の販促実施予定
相手から古い件名で新しい用件についてメールが来たら
「会社名+名前」の件名を使い続ける人や、以前のメールを利用して、内容は新しいのに件名は元のままにしている人がいます。こうしたメールの返信時には、内容に合った件名に書き換えましょう。
(メールの内容は「打ち合わせ日時調整」について)
相手|Re: ネット教育のご相談
自分|ネット教育企画の打ち合わせ日時
- メール送信、その前に?
- メールの返信に部分引用を用いるのはマナー違反?
- 相手によって変えてもよいのは?
- 「取り急ぎ、お礼まで」は失礼か?
- 結論と理由は、どちらを先に書けば良いのか?
- メールの目的は、最初に書くべきか?
- メール冒頭の「お世話になっております」は必要か?
- 「鈴木課長様」「課長 鈴木太郎様」「課長殿」――正しい宛名の書き方は?
- メール文の正しい「起承転結」とは?
- ローマ字表記の送信者はスパムっぽい?
- 同じ相手に違う用件でメールするときの件名の付け方
- Re:はReplyの略ではない――返信メールの件名は変更してもいいのか?
- 用件が2つあるときは「など」や「他(ほか)」でまとめない
- 「お願い」だけでは伝わらない
- メールの返信は何時間以内に送るべき?
- 視点は「あなた」で伝えよう
- やりとりは1往復半で終わらせよう
書籍紹介
藤田英時著
日本実業出版社 1300円(税別)
仕事のできる人がやっている「短く」「分かりやすく」「見やすい」メールが書ける77のルールを「良い文例・悪い文例」を対比する構成で紹介する。
藤田英時
コンピューター、インターネット、英語を得意とするジャーナリスト、ライター。米国ベイラー大学でコミュニケーションを専攻後、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業。翻訳出版、書籍編集・執筆、マニュアル制作、プログラム開発、技術サポート、大学で情報処理の指導など、幅広く活躍中。
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