「1 鈴木課長様」「2 課長 鈴木太郎様」「3 課長殿」――正しいメールの宛名はどれ?
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※この連載は「メール文章力の基本」(藤田英時著)の第1章を、著者と出版社の許可の下、一部修正して転載するものです。
クライアントや協力会社など社外の人に送るビジネスメール、冒頭でつまづかないように、宛名の正しい書き方を学びましょう。
ビジネスメールは、1行目に宛名を書きましょう。宛名があることで相手は自分宛てのメールだと認識できますが、宛名がないと間違ったメールや迷惑メールと思われる可能性があります。
相手の名前はフルネームで書く方が丁寧な印象を与えます。敬称は「様」が一般的です。「さま」とひらがなで書くと柔らかい感じがします。親しくなったら、部署は省いて「田中さん」「佐藤さん」のように「さん」付けにする場合もあります。
@ITシステム
第1営業部
田中一郎様
@ITシステム
第1営業部
田中一郎さま
@ITシステム
田中さん
「社長」「部長」「課長」などの役職名は敬称なので、「課長様」と書くのは間違いです。「社名+役職名+氏名+様」が基本です。
「校長」「理事長」「委員長」なども同様です。教師や教員、医者、弁護士、政治家などは「先生」で、「氏名+先生」とします。
@ITシステム
第1営業部
佐藤博史課長様
@ITシステム
第1営業部
課長 佐藤博史様
団体宛で個人名が不明な場合には「御中」を付けます。個人名を書く場合は付けません。
@ITシステム御中
第1営業部
@ITシステム
第1営業部御中
同じメールを複数の人に送る場合は、「各位」を使います。「各位殿」や「各位様」とは書きません。ニュースリリースなどを報道機関に送る場合は「報道関係各位」とします。
各位殿
各位
関係各位様
関係各位
代表アドレスに送る場合は、どの部署やどの担当者に宛てたものかを明示します。
@ITシステム株式会社
経理部御中
アイティメディア開発
経理御担当者様
藤田英時著
日本実業出版社 1300円(税別)
仕事のできる人がやっている「短く」「分かりやすく」「見やすい」メールが書ける77のルールを「良い文例・悪い文例」を対比する構成で紹介する。
藤田英時
コンピューター、インターネット、英語を得意とするジャーナリスト、ライター。米国ベイラー大学でコミュニケーションを専攻後、西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業。翻訳出版、書籍編集・執筆、マニュアル制作、プログラム開発、技術サポート、大学で情報処理の指導など、幅広く活躍中。
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