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「名ばかりCSIRT」にならないために──IIJ、組織内CSIRTの構築/運営を支援するアドバイザリーサービスを開始:「必要だが、どうすればいいか分からない」企業/組織を支援
IIJが、組織内CSIRTの構築/運営を支援する「IIJ CSIRT構築/運営アドバイザリソリューション」の提供を開始した。「必要だが、どうすればいいか分からない」という企業をサポートする。
インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は2016年8月22日、「IIJ CSIRT構築/運営アドバイザリソリューション」の提供を開始すると発表した。サイバー攻撃によるセキュリティインシデントへの対応を目的とした組織内CSIRT(Computer Security Incident Response Team)の構築/運営を支援する。
年々複雑化、巧妙化し、勢いを増すサイバー攻撃の脅威からの防御を目的に、専門の対策チームとなるCSIRTの設置を検討する企業や団体、組織が増えている。ただ、CSIRTを組織/運営するにも担当者の高い経験や知識が必要とされることから、計画が行き詰ったり、構築してもCSIRTの機能が形骸化してしまったりするケースが見られるという。
IIJ CSIRT構築/運営アドバイザリソリューションは、顧客が実効性のあるCSIRTの早期稼働を実現できるよう、構築から運営まで一貫した支援体制を提供することが特徴。構築フェーズでは、自社の組織形態に最適化した体制構築のガイドラインを示し、アドバイスやコンサルティングを実施。運営フェーズでは、構築したCSIRTの活動状況を月次でレビューし、コンサルタントによるアドバイスを受けられるサービスなどを提供する。
価格は初期導入支援が350万円(税別、以下同)、構築後の継続的支援が40万円/月から。
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