ゼロ円でできるデュアルブート
LinuxとWindowsを共存させる
3. TurboLinuxの場合
今度は、redhat LinuxではなくTurboLinux Workstation 6.0の場合。TurboLinuxの最初のチェックポイントは、「パーティションの設定」画面だ。
[FDISK]を選択すると、redhat Linuxでも紹介したコマンドラインベースの設定となる。初心者は[CFDISK]を使うのがよいだろう。cfdiskはDisk Druidに比べて操作にややクセがあるが、ほぼ同様の感覚で利用できる。はじめに紹介したパーティション構成を参考に、Linux用パーティションとスワップ用パーティションを作成する。
![]() 画面6 cfdiskによるパーティションの作成画面 |
「マウントテーブルの設定」は、redhat Linuxと同じく/dev/hda1を「/mnt/dos」としてマウントしておく。
![]() 画面7 redhat Linuxと設定のタイミングや用語は異なるが、基本は同じ |
「LILO設定」では、3種類のインストール先が選択できる。「フロッピーディスクの最初のセクタ」が最も確実な方法。ただ、後でブートディスクの作成もできるので、「マスターブートレコード」を選択してもよい。loadlin.exeを使う場合は「スキップ」する。ただし、「ブートパーティションの最初のセクタ」にしておくと、後でLILOによるブートに変更するのが容易になる。
「起動可能パーティション」画面の「起動名」は、redhat Linuxの「ブートラベル」と同じ意味だ。同じく「dos」などと指定しておけば、LILOでWindows 98が起動できる。
この後、ブートディスクの作成画面になる。作成しておくことをおすすめする。
データ用パーティションの作成
各OSのインストールが終了したら、必要に応じてデータ専用パーティションを作成しよう。FAT32パーティションであれば、Windows 98でもLinuxでも作成できる。
|
![]() |
Index | |
ゼロ円でできるデュアルブート LinuxとWindowsを共存させる |
|
1.パーティション構成の検討 OSの仕様を確認する パーティション構成例 コラム:パーティションの概念 |
|
2.WindowsとLinuxをインストールする Windows 98の再インストール redhat Linuxのインストール そしてLILOの設定 |
|
![]() |
3.TurboLinuxの場合 データ用パーティションの作成 コラム:ブートストラップ |
4.loadlinによるLinuxのブート loadinのメリットと導入 ブートするOSを選択できるようにする |
![]() |
Linux Square全記事インデックス |
Linux Squareフォーラム Windowsとの共存/連携関連記事 |
![]() |
特集:ゼロ円でできるデュアルブート LinuxとWindowsを共存させる Windows 98とLinuxの最も基本的なデュアルブート環境を構築しながら、OSの共存に必要な基礎知識を紹介する |
![]() |
特集:続ゼロ円でできるデュアルブート LinuxとWindows 2000を共存させる 今回はLinuxとWindows 2000の組み合わせに挑戦しよう。Windows 2000のOS LoaderにLinuxを登録する方法を紹介する |
![]() |
特集:ゼロ円でできるXサーバ WindowsでLinuxをリモート操作(前編) Windows用Xサーバは高価だ。しかしライセンスフリーのVNCなら低コストでリモート操作環境を構築できる。その方法を紹介しよう |
![]() |
特集:ゼロ円でできるXサーバ WindowsでLinuxをリモート操作(後編) 今回は多ユーザー環境などに適応させるカスタマイズ方法や、inetd経由でVNCサーバを自動起動させる方法を紹介しよう |
![]() |
特集:真ゼロ円でできるXサーバ Windows 2000で動かすXFree86[インストール編] Windows上にGNU環境を作るCygwinを使って、Windows 2000でXFree86を動かしてみよう。これで完全なフリーのXサーバが手に入る |
![]() |
特集:真ゼロ円でできるXサーバ Windows 2000で動かすXFree86[設定・運用編] Cygwin/XFree86でLinuxサーバにアクセスしよう。sshによる接続や日本語入力、Win2kでWindow Makerを動かす方法まで |
![]() |
特集:真ゼロ円でできるXサーバ Cygwin/XFree86最新事情と日本語化 多くのパッケージが標準setup.exeでインストールできるようになったCygwin。今回は日本語化を中心に環境構築方法を解説 |
![]() |
特集:真ゼロ円でできるXサーバ Cygwin/XFree86でKDE & GNOMEを使おう Cygwin/XFree86の準備ができたので、Xサーバとして活用しよう。後半ではKDEとGNOMEを動かすための方法を解説 |
![]() |
Linux Squareフォーラム全記事インデックス |
|
- 【 pidof 】コマンド――コマンド名からプロセスIDを探す (2017/7/27)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、コマンド名からプロセスIDを探す「pidof」コマンドです。 - Linuxの「ジョブコントロール」をマスターしよう (2017/7/21)
今回は、コマンドライン環境でのジョブコントロールを試してみましょう。X環境を持たないサーバ管理やリモート接続時に役立つ操作です - 【 pidstat 】コマンド――プロセスのリソース使用量を表示する (2017/7/21)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、プロセスごとのCPUの使用率やI/Oデバイスの使用状況を表示する「pidstat」コマンドです。 - 【 iostat 】コマンド――I/Oデバイスの使用状況を表示する (2017/7/20)
本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、I/Oデバイスの使用状況を表示する「iostat」コマンドです。
![]() |
||
|
||
![]() |
Linux & OSS 記事ランキング
- 「国連オープンソース原則」をOSIが公式支持 IT業界に与える影響は?
- Microsoft、WSLのアップデートを発表 新しい提供方式、tarベースのWSLディストリビューションアーキテクチャとは
- Linuxディストリビューション「Ubuntu 24.04.1 LTS」公開 新機能は? サポート期間は?
- ドイツの州、3万台の自治体PCを「Linux」「LibreOffice」に移行すると発表
- 「Llama2」やXの「Grok」などが不合格になったOSIの「オープンソースAIの定義 1.0」、その中身とは? 合格したAIは?
- オープンソースハイパーバイザー「Xen 4.20」公開 セキュリティとパフォーマンスが向上
- 「国連オープンソース原則」をOSIが公式支持 IT業界に与える影響は?
- ドイツの州、3万台の自治体PCを「Linux」「LibreOffice」に移行すると発表
- Microsoft、WSLのアップデートを発表 新しい提供方式、tarベースのWSLディストリビューションアーキテクチャとは
- オープンソースハイパーバイザー「Xen 4.20」公開 セキュリティとパフォーマンスが向上
- Linuxディストリビューション「Ubuntu 24.04.1 LTS」公開 新機能は? サポート期間は?
- Linux 6.8カーネル採用の「Ubuntu 24.04 LTS」リリース
- 「Azure Linux」は「CentOS 7」の移行先になり得るか LinkedInの選択
- Sysdig、「クラウド版Wireshark」をうたう「Stratoshark」をオープンソースで公開
- 「Llama2」やXの「Grok」などが不合格になったOSIの「オープンソースAIの定義 1.0」、その中身とは? 合格したAIは?
- DeepSeekで注目、カスタマイズ性で注目されるオープンソースの小規模AIモデル 今後のユースケースは?