日々生み出されるネットサービスやテクノロジーに詳しい著者による、こんなふうにサービスに取り込んだら面白いのではないか、という提案。技術的な応用面にフォーカスしていく(編集部)
前回の記事「App Store登録もOK! JavaScriptで作るiPhoneアプリ」からずいぶん時間がたってしまいました。実は年末に筆者のかかわる音楽ニュースサイト「ナタリー」の大規模なリニューアルがあり、そのほかの仕事も含めていままでにない忙しさだったのですが、それにしても2カ月はひどい。今年はちゃんと月1で記事を書けるようにしたいところです。2月にもなって今年の目標を書くのもどうかと思いますが。
さて、今回は前回に引き続きiPhoneでのアプリ開発について書きます。実際にiPhone上で動くバイナリの作成、App Storeへの登録を行ってみました。
iPhoneはアプリの管理が比較的厳しく行われており、作成したアプリを単純にコピーするような方法ではインストールを行えません。
証明書の作成、開発者の登録、開発用デバイスのID登録、プロビジョニング(準備)ファイルの作成とインストールを経て「iPhoneにインストールできるバイナリ」を作成しなければなりません。
ここでは、必要な作業の流れをざっくりと紹介します。
※下記の作業は、CSRの作成を除いてアップルのiPhoneデベロッパ向けサイト「iPhone Developer Program」上で行います。
まずは、開発者登録をします。個人デベロッパとして登録している場合、開発者は1人だけです。
iPhone/iPod touchには端末ごとに異なる固有IDがあります。開発中のiPhone用アプリを自分のiPhoneやiPod touchにインストールするためには、デバイスIDを登録する必要があります。デバイスIDはiTunesやiPhone SDKに付属のオーガナイザで調べることができます。
次に必要なのはアプリに固有のIDです。ほかと衝突しなければOKなのですが、いわゆる「リバースドメイン」形式が推奨されているので素直に従います(手続き絡みでは、少しの間違いでアプリのインストールができなくなったりするので、できるだけ無難な選択肢を選ぶことをお勧めします)。リバースドメインとは、例えば「jp.co.atmarkit.iphoneapp」のようになります。
プロビジョニングプロフィールは、ここまでの手順で登録してきた「開発者」「デバイス」「アプリケーション(ID)」をひとまとめにして、許可されたデバイスに許可されたアプリをインストールできるようにするためのファイルです。開発用、App Storeでの配布用それぞれ別々のプロフィールが必要になります。
編集履歴:一部本文を削除しました。2009/2/12
編集部から:アップルジャパンの判断により、iDP/iTunes Connectのポータルのスクリーンショットやアプリ登録までの手順に該当する個所を削除いたしました。
これで、iPhoneに自作アプリをインストールする準備が整いました。いよいよ、iPhone用にアプリをビルドします。
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