売り上げを左右する以前に、デザインが原因でアップルの審査落ちも起こり得ます。基礎データや注意点、素材サイトなど役立つ情報満載!
2009年11月に登録数が10万本を超え、毎日増え続けるiPhoneアプリ(参考:AppleのApp Store、登録アプリが10万本を突破)。「そろそろ作り始めてみたいけど、どこから手を出せばいいの?」というデザイナの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
カヤック意匠部では、ネタアプリから本格的な楽器アプリまで、多くのアプリをリリースしています。そこで今回は、その経験を生かして、iPad/iPhoneアプリ制作を始めるに当たってデザイナが押さえておくべき基本的なポイントを、まとめて紹介します!
と、いきなりですが、デザイナがいなくてもアプリは作れます。アップルが提供している「iPhone SDK」という開発キットの中の「InterfaceBuilder」ツールを見ると分かるように、そこには標準的なメニューやボタン、スライドバーなどの素材が含まれており、それらをレイアウトするだけでも、一応のアプリはできてしまいます。
iPhone SDKはMac OS X専用ですが、ユーザー登録さえすれば無料で使うことができます。開発キットは、基本的にはプログラマ/エンジニアが使うものですが、デザイナでも、標準パーツの種類を確認したりすることで、アプリの全体像を想像できるので、一度触ってみることをお勧めします。
iPhoneやApp Storeをちょっと覗いてみれば気付くと思いますが、iPhoneアプリでは機能とともにデザインも非常に重要視されています。時計やカレンダーなど、多くの本数が出ているジャンルでは特に、ほかより優れたデザインであることが購入の決め手になることも少なくありません。
それでは、アプリデザインの準備を始めましょう。使うソフトは、アルファ値、つまり画像の透明度が扱えるグラフィックソフトであれば、PhotoshopやIllustrator、Fireworksなど何でもOKです。
iPhone OSに標準で入っているフォントを覚えておくと、無駄に画像を使わなくて済むことがあります。何も指定しなければ、英字はHelvetica、日本語はヒラギノ角ゴ ProN W3がデフォルトです。開発環境に、これらのフォントを用意しておくと、カンプを制作するとき完成イメージに近いものを制作できます
ほかにも、英字フォントなどさまざまな言語のフォントが数十種類用意されています。それらを一覧できるアプリもあるので、使ってみてもいいでしょう。
パソコンのモニタとiPhoneの画面では、表示する色が若干異なる場合があります。色にこだわりたい人は、iPhone上で色情報を視認できるアプリなどを使い、調整しながら配色していくことをお勧めします。
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