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■ IPA未踏プロジェクト 2005年12月アンケート■
中間レポート「開発の進ちょくは?」

「未踏ソフトウェア創造事業」の2005年度上半期の開発が折り返し点を迎えた。開発を進めるうえでの技術的な課題やプロジェクト管理の難しさなど、問題は発生していないか。酒井プロジェクトリーダーが担当する2人の開発者に、アンケートで聞いた


――現在までに開発した機能、コンポーネントを紹介してください。

A:回転テーブルの利用による全周計測
B:ビュアー機能

以上2点がほぼ完成しています。また、

C:全体システムの統合
D:FAX機能

の2点は、現在開発を進めているところです。それぞれ50%程度の進ちょく度合です。

2005年12月には酒井PMが出席の下、2005年度上半期採択者と2005年度下半期採択者の報告会が行われた

――開発は当初のロードマップどおりでしょうか。

 ほぼロードマップ通りです。ただし、今回、開発時間がタイトであり、完成度を犠牲にしながら進めて来ている面があるため、全体を統合した際の動作に若干の不安が残っています。もし動作が不安定な場合には、全体を見直す時間などを含めて、結果的に少し遅れてしまう可能性があります。

――技術面以外で開発の障害となっていることはありますか?

 外注するコンポーネントが多いので、出来上がってきたものが想定通りであれば良いのですが、そうでない場合は大きな障害になると思います。幸いにも、今の所、そういう意味での大きな障害はありません。

――現在までに開発した機能、コンポーネントを紹介してください。

 われわれは、システムを基本機能と拡張機能の2つに分けて開発計画をしました。現段階では、基本機能は一通り完成しており、現在拡張機能の開発を行っている段階です。

 具体的には、

「Synvie Analyzer」:ビデオコンテンツを解析しコンテンツの内容を示すサムネイル画像を自動的に抽出するシステム

「Synvie Finder」:コンテンツにメタデータを関連付け効率よく管理・配信するための機能

「Synvie Annotator」:コンテンツに対してユーザがコメントなどを投稿できる機能

「Synvie Tools」:コンテンツに関連する様々な機能(検索・メタデータ配信・レビュー記事執筆支援)

を開発し、「ビデオブログ」としての機能を一通り開発しました。また、映像だけでなく写真やMicrosoft PowerPointなどにも同様の仕組みを実装しています。

――開発は当初のロードマップどおりでしょうか。

 開発自体は特に遅れていませんが、当初予定していた公開実験の開始が遅れています。原因としては、公開できる質の高いビデオコンテンツを持っていないという点が挙げられます。

――技術面以外で開発の障害となっていることはありますか?

 特に、大きな障害はありませんが、あえて言うのならば、未踏事業の開発を優先しているため、多少学業が疎かになっているかもしれないという点だけです。

 なお、Project Synvieのページにて、デモ映像等も含めたより詳細な情報を公開していますので、ぜひご覧ください。


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提供:IPA 2005年度未踏ソフトウェア創造事業
担当PM 酒井 裕司
企画:アイティメディア 営業局
制作:@IT 編集部
掲載内容有効期限:2006年3月31日
 
各プロジェクトの技術詳細
3Dファクスの開発
マルチメディアコンテンツの配信とそのコミュニティ支援システムの開発
情報銀行:セキュアでリーガルなPtoP型オンラインストレージの開発
デバイスの枠を超え情報の所有を実現するTimelineサービスの実現
なめらかなメッセージングを実現するSNS型RSSリーダーの開発

未踏プロジェクト関連リンク
未踏ソフトウェア創造事業

情報処理推進機構(IPA)


2005年度上期 未踏ソフトウェア創造事業

2005年度上期未踏ソフトウェア創造事業 公募の結果

2005年度下期 未踏ソフトウェア創造事業 公募の概要


2005年度下期未踏ソフトウェア創造事業 公募の結果

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バックナンバー
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逆PROXY型Webサーバ拡張システム
共用著作物を利用したコンテンツ作成システムのためのフレームワークの開発
Webアプリケーション統合開発環境の開発
XAAフレームワークの拡張
効率的な情報アクセスを可能にするブラウザの開発


 
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