世の中には、数あまたのWebサーバ製品が存在しますが、Apacheはその中でも代表的なWebサーバです。Apache 2では大規模サイトを考慮したパフォーマンス向上も図られており、今後ますます採用が進むものと思われます。
本稿では、クライアントとのリクエスト/レスポンスを処理する部分をApacheに任せ、サーブレット/JSPの処理のみをTomcatにゆだねることとします。ただ単にサーブレット/JSPを動作させるだけであれば、Tomcat単体でもなんら問題はありませんが、このような分業作業によって、より高い処理パフォーマンスを望むことができます。
(1)Apacheのインストーラapache_2.0.44-win32-x86-no_ssl.msiを入手する
Apacheは、以下のURLから入手可能です。Apacheは日々バージョンアップ、バグフィックスが行われていますので、その時々の最新版をダウンロードすることをお勧めします。本稿では、2003年2月時点の最新バージョン2.0.44を採用することにします。
http://httpd.apache.org/download.cgi
(2)ダウンロードファイルをダブルクリックする
ダウンロードしてきたインストーラapache_2.0.44-win32-x86-no_ssl.msiのアイコンをダブルクリックし、インストーラを起動します。
設定項目 | 備考 |
---|---|
Network Domain | サーバのドメイン名 |
Server Name | Webサーバ名 |
Administrator's Email Address | 管理者のメールアドレス |
Install Apache httpd Server programs and shortcuts to | Apacheをサービスとして常駐させるかどうか |
インストールするコンポーネントを選択します。本稿では、すべてのコンポーネントをインストールする「完全インストール(Typical)」を採用します。
インストール先のフォルダを選択します。本稿では、デフォルトの「C:\Program Files\Apache Group」とします。もしも設定先を変更する場合には、[Change...]ボタンをクリックして、インストール先を変更することもできます。
環境によってインストール時間は異なりますが、数十秒から数分くらいでインストールは完了します。
(3)Apacheサーバを起動する
通常はインストール直後の状態で、右下のタスクトレイに「Apache Service Monitor」が立ち上がっているはずです。タスクトレイのアイコンをダブルクリックすると「Apache Service Monitor」が起動しますので、緑のアイコンが点灯していることを確認してください。
なお、以下のように赤のアイコンが点灯している場合には、[Start]をクリックすると起動します。また、以降、設定ファイルhttpd.confを変更した場合などは、[Restart]ボタンをクリックすることで再起動させることができます。停止時には[Stop]をクリックしてください。
(4)Apacheの動作を確認する
ブラウザを立ち上げ、アドレス欄に以下のアドレスを入力してください。
http://(コンピュータ名またはIPアドレス)/
または、以下のアドレスを入力してください。
http://localhost/
以下のような画面が表示されれば、インストールは成功です。
(1)Apacheインストール用のソースコードhttpd-2.0.44.tar.gzを入手する
Apacheは、以下のURLから入手可能です。Apacheは日々バージョンアップ、バグフィックスが行われていますので、その時々の最新版をダウンロードすることをお勧めします。本稿では、2003年2月時点の最新バージョン2.0.44を採用することにします。
http://httpd.apache.org/download.cgi
(2)ダウンロードファイルhttpd-2.0.44.tar.gzを解凍する
ダウンロードファイルを任意のディレクトリにコピーしたうえで、ファイルを解凍します。
$ tar zxvf httpd-2.0.44.tar.gz
(3)カレントディレクトリを移動する
解凍後、バージョンに応じたディレクトリが新規に作成されるので、解凍されたディレクトリの直下にカレントディレクトリを移動します。
(4)コンパイル条件を設定する
configureでApacheのソースコードをコンパイルする際の条件を設定します。
$ ./configure --enable-module=most --enable-shared=max
--enable-module=mostオプションは、Apacheの標準付属モジュールの組み込みを意味します。
(5)コンパイルを実行する
makeコマンドでコンパイルを実行、インストールを開始します。
$ make $ su # make install
環境によってインストール時間は異なりますが、コンパイル、インストールともに数十秒から数分で完了します。
(6)Apacheサーバを起動する
Apacheサーバを起動します。
# /usr/local/apache2/bin/apachectl start
Apacheが正常に起動したならば、次のような画面が表示されるはずです。
なお、Apacheを終了させたい場合には、以下のようにコマンドを実行します。
# /usr/local/apache2/bin/apachectl stop
(7)Apacheの動作を確認する
ブラウザを立ち上げ、アドレス欄に以下のアドレスを入力してください。
http://(コンピュータ名またはIPアドレス)/
または、以下のアドレスを入力します。
http://localhost/
以下のような画面が表示されれば、インストールは成功です。
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