Tomcatでは、アプリケーションを「/webapps」フォルダの配下に配置します。ここに配置することで、アプリケーションはTomcatによって自動的に認識されます。
しかし、アプリケーションを「/webapps」フォルダ配下以外の場所に配置したい場合もあります。例えばファイル管理の都合や、ディスクの容量の問題などにより、ほかのドライブ(フォルダ)にアプリケーションを配置したいという場合です。
そのようなときは、サーバ設定用ファイル「server.xml」を編集することで、外部のフォルダを「/webapps」と同様に位置付けることが可能になります。
この機能は、単にアプリケーションフォルダの分散管理が可能になるというにとどまりません。複雑な(深い)階層にあるフォルダを、単純なURLで公開することを可能にします。これはクライアントに対してサーバ上のフォルダ構造を隠ぺいするという意味で、セキュリティ上も極めて有効な手法です。
「server.xml」は、Tomcatインストールフォルダ配下の「conf」フォルダに含まれています。「server.xml」をテキストエディタなどで開き、以下のように追加してください。赤字部分が追記するコードです。アプリケーションパス、アプリケーション名は、共に「javatips」とします。
<!-- Tomcat Root Context --> |
<Context>要素のpath属性はブラウザからのリクエストに使用されるURLを示し、docBase属性は実際にアプリケーションがサーバ上に配置される物理パスを示します。ちなみに、docBase属性が絶対パスで示されなかった場合、与えられたパス文字列は「/webapps」フォルダからの相対パスであるものと見なされます。
なお、「server.xml」を編集した後は、必ずTomcatを再起動してください。
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