通信系統の予備系や、通信機器の予備機を設置することを冗長化や二重化という。特に重要な通信経路において基幹をなすものについては、常に業務を瞬時に代行可能なシステムとしておくことが望ましい。これをホットスタンバイと呼ぶ。ほかにネットワークから切り離した状態で予備機を持つことをコールドスタンバイという。
冗長化構成・予備系システムの構成の種類については上記デュプレックスシステムのほかに、以下のものがある。
上記に示したように機器や回線の冗長化は構成により多種にわたり、業務の中断を回避するために非常に有効でポピュラーな手段である。ISP(Internet Service Provider)のように24時間稼働を求められるデータセンターの機器には、システム構成上の相性の許す限り冗長化をすることが勧められるし、ライフラインや金融系のシステムには大規模な冗長化構成が必要となるのが普通である。
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